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✨ ベストアンサー ✨

まだ回答しても間に合いますかね?
教科書を見てどういう風にわからなかったのかを書いてもらえると答えやすい。
自分の本とノート片手に書いてみる。

この当時の時代背景として
「どうも子は親に似るらしい(メンデル)」=遺伝という現象がある
「細胞の中にはDNAとタンパクがある。でも、タンパクの方が複雑だからこっちが遺伝のもとだよね」=タンパクが遺伝子っぽい?
「じゃあDNAってなんだよ。まぁいっかw」=DNAはスルー
こんな状況だったらしい。

そんな中、グリフィスさんが驚くべき発見をしたのが1929年。
彼は軍医で、軍隊を守るため肺炎治療の研究をしていた。
当時はまだ抗生物質がなかったので、肺炎球菌に感染するのは致死的だったからだ。

彼が研究のために肺炎球菌を培養して顕微鏡で観察していると、2つのタイプがあることに気がついた。
 菌の周りにつるんとした膜を持つタイプ(莢膜):S型
 菌の周りに何もないタイプ:R型
そこでこんなことをやってみる。
①つるんとした菌(S型)を生きたままマウスに注入
 結果、死亡
②膜を持たない菌(R型)を生きたままマウスに注入
 結果、生存
さらにこんなことをやってみる。
細菌を火で炙ると死滅することは知っていたんだけど、
③生きたS型+火で炙って殺したR型
 結果、死亡(そりゃそうだよね①と同じだもん)
④生きたR型+火で炙って殺したS型
 結果、死亡(この結果がやばい!血液をみたら「生きたS型」がいた!)
R型がS型の振る舞いをするようになるのでこれを形質転換と呼んだ。(なお、その後マウスに入れなくてもこの現象が起きることがわかった)

みんな、なんだよそれ嘘だろ!!と言ったものの追試験したらマジだった。
これをアベリー(エイブリー)さんが15年かけて詳しく調べると、どうやら無視してたDNAが毒性の遺伝情報を持っているらしいと気づいた。これが1944年。
それでも、「DNAがなんで遺伝情報を持ってるんだよ、塩基4つしかないのに。」みんなはまだ信じられない。

そして1952年、ハーシーとチェイスの実験。
彼らはもともとファージの研究者で、ファージとは細菌に感染するウイルスのこと。
彼らの考えは、当時主流だった考えと同じく「タンパク質こそが遺伝子」「DNAはファージが出てくときにおまけでくっついてくる何か」だった。

彼らが実験に用いたT2ファージにはタンパクとDNAしか入っておらず、単独で自己増殖できず、大腸菌に感染することで増殖できる。(質問の答え部分)
感染したファージは中身の遺伝子(※遺伝子の本体が何なのかをいま調べている)を大腸菌に入れると、空は細胞表面にとどまることがわかっていた。
そしてタンパクには硫黄Sが含まれるが、DNAには含まれない。
DNAにはリンPが含まれるが、タンパクには含まれない。
放射性同位元素というものを使うとSとPを区別できるので、
 ①ファージのタンパクとリンをそれぞれ放射線で標識した。
 ②大腸菌に感染させて
 ③感染後のファージと、感染後の大腸菌を分ける(遠心分離)
結果、感染後のファージからはPが検出されず、大腸菌にDNAが入ってた。
→ファージの遺伝情報=DNAが証明された。
ここまできてやっと、みんな遺伝子はタンパクじゃなくてDNAだったのね〜と信じてくれましたとさ。

ながっ

月音 ルン

丁寧に教えてくれてありがとうございますm(*_ _)m参考になりました!

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