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ファイザーやモデルナのmRNAワクチンはmRNAを脂質など包んで細胞に取り込まれやすくしたものです。mRNAはキャップ構造を人工的にもたせたり塩基を変えたりでヒトの細胞内でタンパク質を合成されやすいように工夫されています。メリットは(1)mRNAワクチンのknow-howがある場合にはワクチン作成が短期間でできます。(2)mRNAは不安定ですので長い間細胞にとどまることがないので、タンパク質（抗原）合成のあと、すぐに消滅してしまうと考えられますのでその後の予期しない副作用がないと考えられます。また(3)mRNA合成は簡単に塩基を変えることができますので、ウイルスなどの変異にも容易に対応できます。デメリットは(1)mRNAの合成そのものよりmRNAをいかにして細胞に効率的に移入させることができるか、非常に難しいknow-howが必要です。(2)mRNAが不安定ですので、超低温での保存が必要です。(3)mRNAを包む脂質などにアレルギーを示す場合もあります。
組み換えタンパク質ワクチンですか？もしかして遺伝子を発現ベクターに入れたワクチンのことではないですか。新型コロナのアストラゼネカや中国、ロシアなどのワクチンのことでは？
組み換えタンパク質ワクチンはウイルスなどのタンパク質をバキュロウイルスなどを用いて組み換えタンパク質として作成し、これをワクチンとするものです。mRNAワクチンに比べて大量につくるのに時間がかかります。メリットはこれまでのタンパク質ワクチンと基本的に同じですので、これまで多数のワクチンの経験があります。
新型コロナのアストラゼネカや中国、ロシアなどのワクチンについては、それらのワクチンはアデノウイルス（感染すると風邪の症状を示すウイルス）をbio-engeneeringで改変しヒトの細胞に感染する性質は残して、疾病の原因にならないようにしたアデノウイルスにコロナウイルスのタンパク質をコードする遺伝子を導入し、遺伝子が発現し、タンパク質を合成するようにしたものです。
メリットは（１）作成するのが容易であること。変異にも容易に対応できること（２）室温でもある程度安定であること。デメリットは（１）細胞の中に入ったこの改変ウイルスがDNAに取り込まれる可能性があり、それが取り込まれる箇所によっては細胞に大きな影響を与える可能性があること（２)ヒトアデノウイルスにこれまでに感染したことがあるヒトはアデノウイルスに抗体を持っていると思われ、そういうヒトには効果が現れないのでは。ーーこれを避けるためにアストラゼネカだけはチンパンジーのアデノウイルスを使っています。
血栓ができるとの副作用があるようですが、これはなぜかはまだよくわからないですが、アデノウイルスが影響しているのでは。チンパンジーのアデノウイルスが悪いのかとも思いましたが、J and Jのものも率が少ないながらも血栓ができる副作用があるようですからどうなんでしょうか。
簡単ですがこのくらいでいいでしょうか。。
とっても分かり易い説明ありがとうございます！🙇♀️
遺伝子組み換えワクチンじゃなくて、組み換えタンパクワクチンでした。私のミスでした。すみません！