【生物基礎】免疫のはたらき

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𝑬𝒓𝒊𝒏𝒂.

𝑬𝒓𝒊𝒏𝒂.

高校1年生

授業プリントをまとめました·͜· ♡
少しでも役に立てれば嬉しいです♩

ノートテキスト

ページ1:

1. からだを守るしくみ
3節 免疫のはたらき
免疫…私たちのからだにある
「病原体などの異物が体内に侵入するのを防ぐ仕組み」と
生体防御「体内に侵入した異物を排除する仕組み」の2つをまとめたもの
〈免疫の種類〉
① 自然免疫… 「物理的・化学的防御」と「食作用」を合わせたもの。
生まれつき備わっている免疫
① 物理的・化学的防御・体内に異物が侵入するのを防ぐ
②食作用…体内に侵入した異物を捕食して排除する
獲得免疫…自然免疫では排除しきれなかった異物に対してはたらく免疫。
生後,獲得していく免疫
I
適応免疫
2. 自然免疫
く自然免疫の種類〉
① 物理的・化学的防御・体内に異物が侵入するのを防ぐ
(例)
(1)物理的防御… 皮膚の表面の角質層,
呼吸器・消化管の粘膜, 気管の繊毛
せき,くしゃみ
(2) 化学的防御…汗、涙・汗・唾液・鼻水など,胃酸
弱酸性
リゾチームという酸性
②食作用…体内に侵入した異物を捕食して排除する。
食作用をおこなう細胞を食細胞という。
例)好中球,マクロファージ, 樹状細胞
※異物が侵入した箇所は,食細胞が集まり, 熱をもったり,赤く晴れる。
これを炎症という。

ページ2:

3.適応免疫
★適応免疫…自然免疫で排除しきれなかった異物に対して,
その異物を特異的に排除する免疫
<適応免疫(獲得免疫)の種類〉
①体液性免疫抗原抗体反応により,体内に侵入した病原体を排除するしくみ
①
異物
川発見
発見!
④
マクロファージ
②
抗原掲示
ヘルパーT細胞
(3)
形質細胞
抗体
B細胞
<体液性免疫の流れ>
①体内に病原体などの異物抗原が侵入すると, マクロファージや樹状細胞
などの食細胞が抗原を取り込み, 断片化する。
② 樹状細胞は,断片化した抗原の一部をヘルパーT細胞に提示する。
(抗原提示)
③抗原提示により,活性化されたヘルパーT細胞は,B細胞を活性化させる。
④活性化されたB細胞は,形質細胞となり, 抗体をつくって体液中に分泌する。
(抗体産生細胞)
免疫グロブリン
やがて抗体は, 抗原と特異的に結合し, 抗原を弱体化させる。
この反応を抗原抗体反応という。

ページ3:

②細胞性免疫活性化したキラーT細胞により,病原体に感染した細胞を
直接攻撃して排除するしくみ
発見!!
異物
①
マクロファージ
②
抗原掲示
キラーT細胞
③ ④
ヘルパーT細胞
NK細胞
<細胞性免疫の流れ>
ヘルパーT細胞はB細胞またはキラーT細胞を活性化させる場合がある
①体内に病原体などの異物抗原が侵入すると,マクロファージや樹状細胞
などの食細胞が抗原を取り込み, 断片化する。
② 樹状細胞は,断片化した抗原の一部をヘルパーT細胞に提示する。
(抗原提示)
③抗原提示により,活性化されたヘルパーT細胞は,キラーT細胞を活性化させる。
④キラーT細胞はNT細胞とともに病原体に感染した細胞を直接攻撃して排除する。
<獲得免疫の特徴〉
100-
血液中の抗体量(相対値)
[10-]
一次応答
1
二次応答
↑
10
1
目
日数→
30 ↑ 50
2
目
上記のように,/度目の病原の侵入時に活性化されたT細胞やB細胞の一部が
記憶細胞となることで、2度目の感染時には速やかに大量の抗体をつくり,
抗原を排除できるからである。

ページ4:

4. 免疫と健康
<免疫に関する病気について>
免疫の低下による病気 適応免疫
①エイズ…「後天性免疫不全症候群」といい,
免疫のはたらきを低下させる病気。
ヒトは,HIV というウイルスに感染することで, ヘルパーT細胞が
ひよりみ
破壊されることで,エイズを発症する。
② 日和見感染…免疫の低下のため,健康な人では通常発病しないような
病原性の低い病原体にも感染してしまうこと。
エイズ等により引き起こされる。
がん…通常, リンパ球の一種であるNK細胞により、体内のがん細胞を
排除していたのが加齢などでNK細胞の機能が
低下することで発病する。
免疫の過剰反応による病気
① アレルギー・花粉や特定の食材により,免疫が過剰に働き,
じんましんなどを引き起こすこと。
アレルギーの原因となる物質はアレルゲンという。
例) 花粉症, 金属アレルギー, エビアレルギー, 拒絶反応
② アナフィラキシーショック…アレルギーの中で、急激な血圧低下など
特に生命に関わる重篤な状態になること。
例)2回目にハチに刺されたとき
③ 自己免疫疾患…B細胞やT細胞などのリンパ球が自己の正常な細胞を
1
抗原とみなし、攻撃すること。
例) 関節リウマチ, I型糖尿病, アトピー性皮膚炎
※通常, ヒトのリンパ球は病原体を排除
通常の状態
しょとするが,自己の細胞は排除の
対象にならない。
このことを免疫寛容という。
ウイルス
かんよう
自己免疫疾患の状態
おいおい!
自分の細胞
味方だぞ!
(こっちだぞ
敵を
やっつ
けろ!
敵だ。
いざ出陣
抗体
攻撃だ!〉
リンパ球
抗体
攻撃だ
リンパ球

ページ5:

食細胞
好中球 マクロファージ 樹状細胞
リンパ球
( :(
B細胞 ヘルパーT細胞 キラーT細胞 NK細胞

ページ6:

〈免疫を利用した治療法について〉
①予防接種…無毒化もしくは弱毒化した病原体を摂取することで,
体内に抗体をつくらせ、免疫記憶を獲得させる方法。
また,予防接種の際に摂取するものをワクチンという。
例) インフルエンザワクチン, 天然痘
② 血清療法…あらかじめ,ウマなどの動物に特定の毒素を注射し,
抗体をつくらせておき、ヒトがその毒素に感染したときに
その抗体を含んだ血清を注射することで治療する方法。
例) マムシやハブなどの毒, 破傷風
く「血しょう」と「血清」の違い 〉
★血しょう…血液の液体成分。
血液は,血球成分である「赤血球・白血球・血小板」と
液体成分である「血しょう」からなる。
★血清…血液は,空気に触れるとフィブリンに血球が絡まってできた
固体成分である「血ぺい」と血しょうからフィブリンが
除かれた「血清」に分かれる。
水
血漿
蛋白質
脂質
無機質
フィブリノゲン
etc.
血小板
白血球
血球
赤血球
血液
血清
水
遠心分離
放置
嬰介
蛋白質
脂質
無機質
etc.
血餅
フィブリノゲン
血球

ページ7:

fm.
暗
記
♡
用

ページ8:

1. からだを守るしくみ
3節 免疫のはたらき
免疫…私たちのからだにある
「病原体などの異物が体内に侵入するのを防ぐ仕組み」と
生体防御「体内に侵入した異物を排除する仕組み」の2つをまとめたもの
〈免疫の種類〉
① 自然免疫… 「物理的・化学的防御」と「食作用」を合わせたもの。
生まれつき備わっている免疫
① 物理的・化学的防御・体内に異物が侵入するのを防ぐ
②食作用…体内に侵入した異物を捕食して排除する
獲得免疫…自然免疫では排除しきれなかった異物に対してはたらく免疫。
生後,獲得していく免疫
I
適応免疫
2. 自然免疫
く自然免疫の種類〉
① 物理的・化学的防御・体内に異物が侵入するのを防ぐ
(例)
(1)物理的防御… 皮膚の表面の角質層,
呼吸器・消化管の粘膜, 気管の繊毛
せき,くしゃみ
(2) 化学的防御…汗、涙・汗・唾液・鼻水など,胃酸
弱酸性
リゾチームという酸性
②食作用…体内に侵入した異物を捕食して排除する。
食作用をおこなう細胞を食細胞という。
例)好中球,マクロファージ, 樹状細胞
※異物が侵入した箇所は,食細胞が集まり, 熱をもったり,赤く晴れる。
これを炎症という。

ページ9:

3.適応免疫
★適応免疫…自然免疫で排除しきれなかった異物に対して,
その異物を特異的に排除する免疫
<適応免疫(獲得免疫)の種類〉
①体液性免疫抗原抗体反応により,体内に侵入した病原体を排除するしくみ
①
異物
川発見
発見!
④
マクロファージ
②
抗原掲示
ヘルパーT細胞
(3)
形質細胞
抗体
B細胞
<体液性免疫の流れ>
①体内に病原体などの異物抗原が侵入すると, マクロファージや樹状細胞
などの食細胞が抗原を取り込み, 断片化する。
② 樹状細胞は,断片化した抗原の一部をヘルパーT細胞に提示する。
(抗原提示)
③抗原提示により,活性化されたヘルパーT細胞は,B細胞を活性化させる。
④活性化されたB細胞は,形質細胞となり, 抗体をつくって体液中に分泌する。
(抗体産生細胞)
免疫グロブリン
やがて抗体は, 抗原と特異的に結合し, 抗原を弱体化させる。
この反応を抗原抗体反応という。

ページ10:

②細胞性免疫活性化したキラーT細胞により,病原体に感染した細胞を
直接攻撃して排除するしくみ
発見!!
異物
①
マクロファージ
②
抗原掲示
キラーT細胞
③ ④
ヘルパーT細胞
NK細胞
<細胞性免疫の流れ>
ヘルパーT細胞はB細胞またはキラーT細胞を活性化させる場合がある
①体内に病原体などの異物抗原が侵入すると,マクロファージや樹状細胞
などの食細胞が抗原を取り込み, 断片化する。
② 樹状細胞は,断片化した抗原の一部をヘルパーT細胞に提示する。
(抗原提示)
③抗原提示により,活性化されたヘルパーT細胞は,キラーT細胞を活性化させる。
④キラーT細胞はNT細胞とともに病原体に感染した細胞を直接攻撃して排除する。
<獲得免疫の特徴〉
100-
血液中の抗体量(相対値)
[10-]
一次応答
1
二次応答
↑
10
1
目
日数→
30 ↑ 50
2
目
上記のように,/度目の病原の侵入時に活性化されたT細胞やB細胞の一部が
記憶細胞となることで、2度目の感染時には速やかに大量の抗体をつくり,
抗原を排除できるからである。

ページ11:

4. 免疫と健康
<免疫に関する病気について>
免疫の低下による病気 適応免疫
①エイズ…「後天性免疫不全症候群」といい,
免疫のはたらきを低下させる病気。
ヒトは,HIV というウイルスに感染することで, ヘルパーT細胞が
ひよりみ
破壊されることで,エイズを発症する。
② 日和見感染…免疫の低下のため,健康な人では通常発病しないような
病原性の低い病原体にも感染してしまうこと。
エイズ等により引き起こされる。
がん…通常, リンパ球の一種であるNK細胞により、体内のがん細胞を
排除していたのが加齢などでNK細胞の機能が
低下することで発病する。
免疫の過剰反応による病気
① アレルギー・花粉や特定の食材により,免疫が過剰に働き,
じんましんなどを引き起こすこと。
アレルギーの原因となる物質はアレルゲンという。
例) 花粉症, 金属アレルギー, エビアレルギー, 拒絶反応
② アナフィラキシーショック…アレルギーの中で、急激な血圧低下など
特に生命に関わる重篤な状態になること。
例)2回目にハチに刺されたとき
③ 自己免疫疾患…B細胞やT細胞などのリンパ球が自己の正常な細胞を
1
抗原とみなし、攻撃すること。
例) 関節リウマチ, I型糖尿病, アトピー性皮膚炎
※通常, ヒトのリンパ球は病原体を排除
通常の状態
しょとするが,自己の細胞は排除の
対象にならない。
このことを免疫寛容という。
ウイルス
かんよう
自己免疫疾患の状態
おいおい!
自分の細胞
味方だぞ!
(こっちだぞ
敵を
やっつ
けろ!
敵だ。
いざ出陣
抗体
攻撃だ!〉
リンパ球
抗体
攻撃だ
リンパ球

ページ12:

食細胞
好中球 マクロファージ 樹状細胞
リンパ球
( :(
B細胞 ヘルパーT細胞 キラーT細胞 NK細胞

ページ13:

〈免疫を利用した治療法について〉
①予防接種…無毒化もしくは弱毒化した病原体を摂取することで,
体内に抗体をつくらせ、免疫記憶を獲得させる方法。
また,予防接種の際に摂取するものをワクチンという。
例) インフルエンザワクチン, 天然痘
② 血清療法…あらかじめ,ウマなどの動物に特定の毒素を注射し,
抗体をつくらせておき、ヒトがその毒素に感染したときに
その抗体を含んだ血清を注射することで治療する方法。
例) マムシやハブなどの毒, 破傷風
く「血しょう」と「血清」の違い 〉
★血しょう…血液の液体成分。
血液は,血球成分である「赤血球・白血球・血小板」と
液体成分である「血しょう」からなる。
★血清…血液は,空気に触れるとフィブリンに血球が絡まってできた
固体成分である「血ぺい」と血しょうからフィブリンが
除かれた「血清」に分かれる。
水
血漿
蛋白質
脂質
無機質
フィブリノゲン
etc.
血小板
白血球
血球
赤血球
血液
血清
水
遠心分離
放置
嬰介
蛋白質
脂質
無機質
etc.
血餅
フィブリノゲン
血球

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