違います。
例えば
This is the book that I have wanted to read.
という文は
①This is the book
② I have wanted to read the book
この2つの文を一つにまとめたものだというのはわかりますか?
①を主節、②を関係詞節とすると
次の手順で考えることができます
1)①②に共通する名詞を見つける
(今回はthe book)
2) 共通する名詞のうち、関係詞節の方を、適切な関係代名詞に変える
②のthe bookは、readの目的語で、かつ人間ではないので、人間以外の関係代名詞の目的格whichにする
もしくはthatにする
3) 関係代名詞を先頭に持ってきて、①②をくっつける
This is the book that(which) I have wanted to read.
特に重要なのは2) の部分で
関係代名詞that/which になった部分は
そうなる前には①②で共通する名詞、つまりthe book
だったんです。
that/whichは、the bookが形を変えたもの
だから 関係"代名詞" というんです。
①と②で共通する名詞の
②の方が関係代名詞・①の方は先行詞
だから、
関係代名詞は先行詞と同じものを表している
と覚えておくといいです。
こういうことを踏まえて、質問に答えると
要は、関係代名詞は、それ自体が関係詞節のなかで
名詞の役割をしているんです。
名詞は、主語・目的語・補語のいずれかになるでしょう?
This is the book that(which) I have wanted to read
の場合は
that/whichは 関係詞節の中で目的語になっています
I have wanted to read the bookのthe bookが目的語で
that/whichはthe bookが形を変えたものだから
〜the noble animal in Spain that it is in England
の場合は
関係代名詞がthatで、その先行詞はthe noble animalです。
関係代名詞は先行詞と同じものを表していて
かつ
関係詞節の中で名詞の役割をしている
だから、that it is in England の部分はもともと
it is the noble animal in England
だったとわかるんです。
このthe noble animalが、関係代名詞thatに変わって、節の頭に出たんです。
だから関係代名詞thatは、isの補語だ、ということです。