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至急教えてください

―線部②「感謝すべきことである」とあるが、安雄がそのように 考えたのはなぜか。 四十字以内で書きなさい。
<栃木県〉 [20点×2] 次の文章を読んで、あとの各問いに答えなさい。 やすお 昭和四十一年の晩秋、宮城県のある地区で、電気が初めて通じた ことを祝う式典が開催された。 その日、式典に参加した安雄は、飼 育していた牛の「桃子」を売却することもあり、会場の外に「桃子」 を連れて来ていた。式が進み、安雄の娘の朝美が児童代表として作 文を読んだ。 そこには、両親への感謝の気持ちがつづられていた。 「 家のなかは電気で明るくなりましたが、一ヵ所だけ、暗いままの ところがあります。 それは桃子の牛舎です。 私が桃子だったら、お家の なかは明るくていいなあと、とても寂しくなると思います。 これから、 長くて厳しい冬がやってきます。桃子だけに寂しい思いをさせるのは可 哀相でなりません。 牛舎にも電気があれば、桃子も寂しくなくなり、こ れからやってくる冬を安心して乗り越えられると思います。だから私は、 今日、家に帰ったら、桃子の牛舎にも電気をつけてくれるように、父に お願いするつもりです。」 わいそう e 式典が無事に終了したあと、背広姿の安雄は、桃子の鼻輪に通したロー プを曳いて、静子と肩を並べて歩いていた。 向かっているのは、自宅である。 結局、桃子は組合のトラックには乗せなかった。あんな作文を娘に読 まれたあとでは、桃子を売り飛ばすことなど無理である。 「朝美、わざとあんな作文を書いたんだっちゃねえ。」 287.6% 女房が隣で苦笑する。 「わざとって、どういうこった?」 安雄が尋ねると、 「だってえ。あれだけ大勢の前で、あいな作文を読まれだったら、みん なの手前、売りたくても売れなくなるすべ。 朝美はね、それが分かってで、 わざとあんな作文を書いたの。そうやって、あんだのことを上手に操っ たのっしゃ。」 「んだべがな…....。」 「んだに決まってっぺ。」 「うーむ.......。」 男親である安雄は、娘の作文にただただ感動し、娘にとっての大事な 家族を手放すことなどできやしないと、そう単純に思っただけなのであ るが、女親の静子のほうは、少々見方が違うようだ。 まあしかし、それはどちらでもいいことだ、と安雄は思う。 俺にしたっ て、本当は桃子を手放したくなかったのだ。桃子と別れたくはなかった のだ。桃子の売却を思い留まらせるために、朝美があの作文を書いたの だとしたら、それはそれで感謝すべきことである。 くまがいたつや (熊谷達也「桃子」より) 1 —線部①「今日、家に帰ったら、桃子の牛舎にも電気をつけてく れるように、父にお願いするつもりです」とあるが、この言葉に込め られている朝美の思いとして最も適切なものはどれか。 次のア~エか ら選び、記号で答えなさい。 とど 閉じる

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