✨ Jawaban Terbaik ✨
①今生ひたるぞ混じれる
→この文の少し前の文から見ていきましょう。
ほとりに松もありき。五年六年のうちに、千年や過ぎにけむ、かたへはなくなりにけり。今生ひたるぞ混じれる。
これは何についての文でしょうか。
今生ひたる「もの」はなんだろう。
今生ひたる「 」ぞ混じれる。
そうです。ここで生えてくるものは、松です。
松が省略されています。
体言の前なので、「たる」は連体形となります。
②なほ悲しきに堪えずして
→ここの「して」はいったいなんでしょう。
みてみます。
このおはなしの文脈では、
「悲しさに堪えられない」(ので)「歌を詠んだ」
という関係性です。
し/て(「す」の連用形+接続助詞「て」)
今回は、原因・理由、の意として「て」をとらえます。「し」はサ変の動詞ですので、用言です。
よって、これは「連用形」と見分けることができます。
〈参考🎋〉
土佐日記の他の段でも、似たような表現があったよ。
【土佐日記 二・七】
「都近くなりぬるよろこびにたへずして、いへるなるべし」
[訳] 都が近くなった喜びにこらえきれないために、歌を詠んだのであろう。(Weblio古語辞典より)
この場面でも、「ずして」のあとに、歌を詠んでるね。
「あーもーむり。つらみ。たえられん。(〜堪えずして)」→「うたよんじゃお」
「まじ、尊い。最高すぎエモい。(〜たえずして)」→「うたよんじゃお」
っていう感覚なんだね。
③生まれしも帰らぬものを
→和歌の部分ですね。見ていきましょう。
生まれしも/帰らぬものを/わが宿に/小松のあるを/見るが悲しき
この「しも」は何でしょう。
「しも」(副助詞「し」+係助詞「も」)
和歌ではよく「強意」の意としてとらえられます。
これは、訳さなくていいものです。
とっぱらっても意味が通じます。
(生まれ帰らぬものを)
帰らぬにかかるので、連用形になります。
(「必携古典文法」、「旺文社古語辞典」第十版、「国語総合(桐原書店)」を参考にして回答いたしました)
すごくわかりやすいです❀❀
ありがとうございます!
◆まぎらわしい語「して」の識別◆
①男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり〈土佐日記〉
②御迎へに来む人をば、長き爪して、眼をつかみつぶさむ〈竹取物語・かぐや姫の昇天〉
③人の才能は、文あきらかにして、聖の教へを知れるを第一とす〈徒然草・一二二〉
【識別】
①「し」に「…する」という意味があり、「して」だけで意味がわかるので、
→サ変動詞「す」の連用形+接続助詞
②「長い爪で」という、手段を表す語なので、
→格助詞
③形容動詞「あきらかなり」の連用形に接続しているので、
→接続助詞
【ポイント】
「…する」という意味があり、単独でも意味がわかる文成分になっている場合は①。②・③は、単独で取り出すと意味が不明。②は手段・方法・使役・動作の共同などを表し体言に接続する。③は活用語の連用形に接続する。
(「旺文社古語辞典第十版」p.650より参考)
自分用にまとめたものですが、
もしよければどうぞ🕊