たくさんの荷電粒子の運動を電流としてまとめて見ると下のようになります。
辺cd,辺da,辺ab上の荷電粒子は、ローレンツ力方向に運動できないので、ローレンツ力のする仕事は0。
よって、ローレンツ力が仕事をする可能性のある対象は、辺bc上の荷電粒子に限られる。
ここで、電流の方向を上向きに正として、回路全体の抵抗をRとすると、
キルヒホッフ第二法則
vBL=RI・・・①
棒(質量m)に対する運動方程式
-IBL=ma・・・②
①×I,②×vとしてそれぞれのエネルギー積分を考えると、
vBIL=RI^2・・・①‘
-vBIL=d/dt (mv^2/2)・・・②’
ここで、
①‘の左辺がローレンツ力の棒と並行方向成分の仕事率、②’の左辺がローレンツ力の棒と垂直方向成分の仕事率であり、これらの和は常に0。
よってローレンツ力は仕事をしない。
これと、荷電粒子の速度・ローレンツ力がどちらも0ではないことを考慮して、荷電粒子の運動方向とローレンツ力は常に直行していることがわかる。
①‘+②’より、
ジュール熱と運動エネルギーの時間変化率の和が0になっていることも確認しておきましょう。
ありがとうございます🥺
埋もれてしまってお気づきになっていないようでしたので再掲させていただきました。
わからないところが有れば追加質問を!