回答

※以前、同じ問題を質問をされた方へ回答した内容を引用します。参考にしてください。

まず「ひもがなびいた方向」に注目してください。ひもが靡く方向を風向とすると、時間と共に「南→南南西→南西→西」という風向変化をしている事が分かります。つまり、時計回りで風向が変化しているのです。

図を作りました。上の図は、低気圧が地点の北側または南側を通過する場合の風向変化の模式図、下の図は、低気圧が地点の東側または南側を通過する場合の模式図です。風は気圧の高い方から低い方へ流れるので、細青矢印で描く様に低気圧に向かって風は吹くのです。対して、低気圧の進行方向は蛍光青矢印で描く様に進行します(北半球の場合、低気圧の進行方向は基本的に北寄りか東寄りです)。すると、低気圧が地点の北側、西側を通る場合、風向が時計回りで変化する事がこの図によって分かると思います。消去法で行くなら、低気圧がK市の南側にあるアと、東側に位置するエの選択肢では、観測の様な時計回りの風向変化にはなり得ないので消せます。

では選択肢イとウの違いはなんでしょうか。
低気圧がK市に最接近した時間は一番気圧の低下している11時であり、その時の風向は南南西です。これを二つの選択肢に当てはめてみるとどうなるか。それは二つ目の図を見てください。

イの場合、K市が南南西の風とすると、気圧の低い方から高い方に風が吹く事になります。
ウの場合、K市で南南西の風なら気圧の高い方から低い方へ風が吹いているので、この選択肢が最も矛盾がありません。
また、風は等圧線に対して平行に吹くものですが、地上風を考える場合、地表面摩擦によって等圧線を横切る様な風向になる事からも、最も妥当な選択肢はウである事が分かると思います。

以上、長くなりましたが、問題の答えがウである理由と、他の選択肢の場合の考え方です。
この手の問題は、まず風向変化に注目し、時計回りか反時計回りかを考えてください。気象予報士試験でも似たような問題が出ます。

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