✨ 最佳解答 ✨
取り敢えず民主主義と民本主義の違いについて、
正直言って殆ど違いはありません。吉野作造が中央公論に発表した論文
「憲政の本義を説いて其有終の美を済すの途を論ず」
では簡単に言うと
民本主義とは主権者が民衆を思いやった政治をやればOKという主張をしています。戦前日本では主権は天皇にあり、国民にはありません。民主主義は読んで字の如く、民衆が主権者です。これを唱えると反国体的となるので、民本主義では主権者についての明言は避けつつ、民衆の利益・意向を重んずることが大事だとしています。
もっと噛み砕いて言えば、
民主主義は民衆が政治をやるのだから民衆の利益になることをやるまぁ至極当たり前のこと
民本主義は主権者は誰だろうと関係なく、民衆の利益になることをやれば別に民衆が政治やらなくても同じじゃん!という思想。これなら天皇主権の大日本帝国でも通用する考え方なので、大正デモクラシーに大きな影響を与えた。
社会主義は経済形態のことです。例えば貴方がマンションを幾つも持っている人だとしましょう。多少語弊はあると思いますが、貴方はマンションを貸し出してゴロゴロ寝っ転がってるだけでも賃貸料金が入ってきて、悠々自適な生活ができます。このように特に汗水垂らして働かなくても収入を得ることができる人間をカール・マルクスというNEETのおじさんは「有産階級」としました。
逆に自分が汗水垂らして働かなきゃいけない(マンションや土地などの自身に変わって生産してくれるものが無い)人を「無産階級」と呼びました。
しかしこれは平等ではありません。理想的な世の中は沢山働いたらその分裕福になるべきだし、働いていないなら貧しくなるべきです。しかし現実は金持ちは大して働かなくても土地や会社が利益を生み出し、さらに金持ちになる中、労働者は汗水垂らして働いても有産階級に比べたら裕福になりません。マルクスおじさんはこうした資本主義社会は労働者による革命でもって打倒され、理想的な社会が到来すると考えていました。その理想的な社会こそ社会主義です。
社会主義は生産物は全て一旦政府が集めて、平等に分配をするというものです。こうすれば平等!なわけですが、人間そんな単純なもんではなく、自分が裕福になるわけじゃ無いなら特に頑張って働く意味がなくなり、生産力は激減しました。うまくいかなかったわけですね。
共産主義と社会主義はその違いがコロコロ変わるのでほぼ同じものと考えてもらって構いませんが、一応マルクスおじさん基準で言うと、労働者の中でも割と裕福な層(中産階級)が起こすものを社会主義、最底辺の労働者層(無産階級)が起こすものが共産主義運動であるとして、社会主義革命は共産主義革命に移行するまでの第一段階としたと言うものがマルクスの主張です。まぁ上記のように殆ど違いはないと考えもらって構いません
理解することができました。
例も非常に分かりやすいです。ありがとうございます!