※すみません長いです。
certaintyっていうのが抽象名詞だというのが一つのポイントになると思います。
目に見えない概念を表すのが抽象名詞です。
で、目に見えないってことは形がないわけだから、
普通に考えたら数えられないじゃないですか。
「確実性というもの」は、
目に見えないから当然数えられもしない=不可算名詞
と考えるのが普通だと思います。
でも、このcertaintyに限らず、抽象名詞のはずなのにa/anをつけることはいっぱいあるんです。
これは何かというと、
certaintyの場合なら「確実性(というもの)」という
完全に目に見えない概念の話をしてるんじゃなくて、
もう少し具体的なんですよ。
「◯◯が確実であること」みたいな、
個別の1イベントの話をしているんです。
個別の「確実なこと」を、全てひっくるめて
「確実性というもの」の話をするときは、数えない。
抽象的すぎて絵に書けるような形が無いですしね。
逆にaをつける場合は
あらゆる「確実性」の中の、1イベントなんです。
「(何かが)確実であるということ」という1イベントなら、それを1件のイベントとして数えられるでしょ。
別の単語でも例を挙げると
knowledge なら
知識というもの という意味だと目に見えない
だから数えられないはず
けど a knowledge of history とかは言うんですよ。
なぜかと言うと
歴史を知っている っていうのは
あるゆる知識の中のほんの一部だし
それに、当然人間の動作だから
knowledge of historyって発言した時点で、
誰かが歴史を知っている、という1イベントを
イメージしてるはずじゃないですか。
完全に何にも目に見えないものを話しているわけじゃないからaをつける場合はあるんです。
画像の文のDeath itself is a certainty.の場合だと
Death 「死(というもの)」
これも抽象名詞で
この文の場合は個別の1イベントじゃなくて、
ぜーーんぶひっくるめた「死ぬということ」の話をしているからaをつけていない。
けどa certaintyのほうは、「死」は「確実に起こること」の一例でしかないから、
1イベントってことでaをつけている。
aをつけないと
「死(というもの)」は「確実性(というもの)」である
というよくわかんない話になる。
補足で
例えで出したa knowledge of history という表現についてですが
これはもちろんaじゃなくてtheになることもあります。
それに無冠詞でknowledge of history となることもあるんですよ。「歴史の」という範囲内で、「知識というもの全体」の話をしたいとき、「歴史の知識、というものは…」という言い方をしたいときは無冠詞になると思います。
後半のthe certainty [of when it occurs] は、
この[ ]でくくった修飾語句があって
そこまで含めれば、前の話を繰り返しているとわかるから
theがついてると考えます。
theは、aと違って
抽象名詞だろうがなんだろうが付けます。
theっていうのは
例えばthe certaintyっていうとき
この言葉を発した人が、聞いてる人に対して「certainty(といえば何についてのcertaintyの話をしているかわかるでしょ)」と思っているときに付けます。
だから、
他の方もおっしゃるように、同じ話の繰り返しになるときはtheがつきます。今回の文の場合
the certainty of when it occurs
itはdeathです。
すでに前の文で「人々は死がいつ起きるのかを知るに値する(知る権利がある)」と言ってるので
the certainty
「確実性(っていえば何の話かわかるでしょ?)」
of when it occurs
「死がいつ起きるのかについて(の話だよさっきも言ったでしょ)」
という感じです。
そもそも、名詞の後ろに後置修飾がある場合
theをつけることが多いです。
その修飾語句があることで、何の話をしているのかわかることが多いからです。
(今回は、たまたまその後置修飾が完全に前文の繰り返しでしたが、そうでなかったとしても)
後置修飾があっても
文章の中で初めて登場する概念のときはtheは付きません。初めて登場させたのだから、聞き手が分かるわけないからです。
そういうときはaをつけることが多い。ただし先ほどのDeathとかの例のように無冠詞になることもあります。最初のコメントのとおり、全部ひっくるめた「◯◯というもの」の話なのか、「何かが◯◯であること」という1イベントなのか、の違いです。