①元公家や元大名は、人口比率の極少数ですが、華族という明治政府が作った新たな特権階級になった。
華族は、特権もあるけど、色々出費もあり、身分の維持には大変な部分もあったようです。
大名は長年地域を支配していたので、支配地域に立てこもられて、家臣の武士と農民に命令して明治政府に抵抗(反乱)さらたら大変なので、華族という好条件を与えて、東京に来させた。
②農民と士族(武士)とその他の者が、平民となった。
とは言え、それは法律上だけの話であり、人々の生活様式や心の中(心情)は、すぐには変わりません。
混乱は、色々あったんです。
③人によっては、経済的にも混乱はします。
武士(士族)は、藩がなくなるので、失業する形になります。
時代の変化に乗って、商売で成功して、裕福になる者もいましたが、多くはそうじゃなかったと思います。
幕末の開国で、金と銀の交換レートが海外と違った(鎖国している間に海外と日本でズレてしまった)ので、金が大量に流出して、社会生活は苦しくなったからです。
④被差別の立場の者は、江戸時代に許されていた経済的な特権(死牛馬の処理など)が無くなり、立場は法的に平等になっても、人々の差別意識がすぐになくなるわけでもなく、さらに生活が厳しくなったと思われます。
差別との戦いは、明治以降も続いていきます。
※被差別部落の成立の経緯は地域によって違うので、経済的な特権が一律にあったとも思えませんし、一概に江戸時代は裕福だったとも言えないです。