✨ 最佳解答 ✨
イタリアでムッソリーニ政権が成立するきっかけとなった出来事です。
長文にはなりますが、イタリアでのムッソリーニ政権成立までの過程を書きたいと思います。
イタリアは第一次世界大戦では、ドイツ・オーストリアと三国同盟を結んでいたにも関わらず、イギリスとのロンドン秘密条約に従って同盟国陣営を裏切って協商国（連合国）陣営につき、戦勝国となりました。このとき、イタリアはイギリスに対して参戦の条件として「南チロル・トリエステ・フィウメ・ダルマチア海岸をオーストリアから割譲すること」を求めていました。
ところが、パリ講和会議ではイタリアは南チロルとトリエステを獲得することができたものの、アメリカが反対したこともあってフィウメとダルマチア海岸については獲得することはできませんでした。イタリアからしたら「話が違う」というわけです。
こうしてパリ講和会議でメンツを潰されたことに加え、第一次世界大戦後の不況もあって、国民の間には不満が蓄積していました。このとき、彗星の如く登場したイタリア民族主義の政治家がムッソリーニであり、彼のファシスト党は現体制を不満に思う多くの国民に支持されました。
ファシスト党は、特に熱烈な支持者を集めて軍事組織を作りました。この組織の征服が黒シャツだったので、ガリバルディの赤シャツ隊に倣って「黒シャツ隊」と呼ばれました。
1922年、ムッソリーニの指示で黒シャツ隊がローマに入り、クーデタを起こして政権を奪おうとしたのが“ローマ進軍”です。結局、イタリア国王ヴィットーリオ＝エマヌエーレ3世がファシスト党を支持し、ムッソリーニを首相に任命したことでイタリアにはムッソリーニによるファシスト政権が誕生することになりました。
大変わかりやすいです！！！T^Tほんと助かりました！