カンマの使い方、並列か同格かはどう判断したらいいか、という質問に答えることにします。聞きたいことがそれじゃなかったらごめんなさい。
カンマで繋がれた二つの単語が、並列か同格か。
A, Bが並列のときは、AとBは別のもの
A, Bが同格のときは、AとBは同じもの(言い換え)
ということを頼りに文脈で判断すれば良いと思います。
実際に読んでみます。
黄色の前までで「真実」と「美」と2つのものが登場します。
そしてこの2つが実は同じものだ、と言ってます。
それを踏まえて黄色いところをみると
there is only one value(ただ一つの価値だけがある)というようにそれまでの文脈を踏まえた表現があります。だから、このone valueは
「真実」と「美」が同じ一つの物である
と言ったときの「同じ一つのもの」のことを想定した表現だとわかります。
ここまで説明したことを全て踏まえると
one value, one eternal thing という表現は、以下のように考えることができると思います。
①one valueは黄色より前の文脈を踏まえている
②one valueとone eternal thingが別の物なら並列、同じ物なら同格
ということは、
one eternal thingと黄色の前の文脈を検討して、
one valueと同じ文脈の踏まえ方をしていると言えれば、
one eternal thingとone valueは同じことを言っているので同格。そうでなければ並列
と言えると思います。
実際に確かめてみると
科学者が関心を持つ「真実」
芸術家が関心を持つ「美」
というのは、
どちらもeternal thingと言えると思います。
時と場所などの条件に関わりなくいつでも成り立つし、成り立ったものはいつまでも成り立ち続ける
ということをeternalと表現していると思います。
そして「真実」と「美」はどちらもeternalなもので、この2つが実は1つの同じものだからone eternal thing
と表現しているのです。
つまりone valueとone eternal thingは全く同じものを言い換えている同格の表現だとわかりますので、そのように訳せば良いと思います。