✨ 最佳解答 ✨
可算名詞、不可算名詞の見分けは難しいですが、慣れてくるとなんとなく分かるようになります。一つずつ見ていきましょう。
⑵sugar
質問者さんは「砂糖」と聞いてどんなものをイメージしましたか?
『容器いっぱいに入った砂糖』?
『スプーンいっぱいに載った砂糖』?
それとも『1粒』?
もしくは『スティック状の砂糖1本分』、『角砂糖1個』、『氷砂糖1個』かもしれません。
このように砂糖には「具体的なイメージ」としての1個がありません。
筆箱なら1個、2個と誰もが同じように数えるでしょう。砂糖は状況によってスプーン1杯、2杯……と数えることもあれば、頑張って1粒、2粒……と数えようともできます。
英語で砂糖を数えたいときは、
three tablespoons of sugar 「大さじ3杯の砂糖」
a lump of sugar 「茶さじ1杯の砂糖」
など、数え方を示す必要があります。
もしくは
"How many sugars do you take in your coffee?" 「コーヒーに砂糖を何杯入れますか」
のように、話し手と聞き手がお互いに数え方を分かっている場合もsを付けられます。
これに対する返答でも、
"I take two sugars." 「2杯入れます」
と可算名詞として扱います。
⑶money
これは1円、2円と一見数えられるようにも思えますが、「お金」という言葉に具体的な形があるでしょうか。
たとえば『硬貨』ならcoinという単語がありますね。『紙幣』ならbillがあります。これらは1枚、2枚と形があって数えられるものです。
しかしお金は「1円」という概念に具体的な形がありません。
財布の中に入っているのがすべて1円玉であれば1円ずつそう数えられますが、1000円札ならどうでしょう。
このように何かの総称を表す単語はだいたい不可算名詞となります。
たとえばhomework『宿題』、fruit『果物』など。
宿題は1つの教科で出たドリル20ページをまとめて「1個」とするのか、そのドリル1ページを「1個」とするのか、はたまたその1ページ内の問題1つをすべて「1個」とするのか、具体的な形がありません。
果物は数えられることもありますが、たとえば次のような文。
「果物は体に良いから食べなさい」
果物全般を指しているので形がありません。
最後に、可算か不可算か紛らわしいものをいくつかあげておきます。
■bread『パン』
「食パン」という意味では不可算。食パンは一切れ、二切れと切って食べるのが普通なので、数え方が定まらない。
■rice『米』
「1粒」なのか「お茶碗1杯分」なのか定まらない。砂糖でもそうだったように、粉や粒系は不可算名詞と思ってよい。
■advice
日本語では
「私から3つほど、アドバイスをしておこう」
などと普通に数えられるが、英語では不可算名詞。
ほかにinformation, trouble, work, newsなども不可算名詞になる。要注意。
可算・不可算は英語と異なる場合もあって最初は難しいですが、慣れると分かるようになります。
使われ方によって可算か不可算か変わるものも多いので注意しましょう。
ほかにどのような名詞が不可算名詞になるのか調べてみるのも面白いですよ!
わかりやすい解説ありがとうございます♪
このような名詞を集合名詞といいます。
⑸water
これも具体的な形がありません。
基本的に、数えられるものは固体のみです。
液体や気体を数えようとすると、
『バケツいっぱいの水』
『コップ一杯のコーヒー』
『酸素ボンベ1個分の酸素』
など、
『バケツ』『コップ』『ボンベ』と必ず固体となって現れるのです。
water, coffee, airなど、液体と気体のものには注意しましょう。同様に、rainやsnowも不可算名詞ですが、これらはまれに『一度の降雨・降雪』という意味で可算名詞になることもあります。
⑺leaf
これは数えられます。1枚、2枚と葉を手に持って数えられます。
ただし、たとえば『落ち葉の山』をさしてleafという場合などには不可算名詞になります。これは先程やった集合名詞ですね。
ほかにleafには『箔』という意味もあり、
gold leaf『金箔』なら不可算名詞として扱われたりもしますが、基本的には可算名詞と思って大丈夫です。
ちなみに木の葉はleafでいいんですが、草や麦の葉はblade、松など針状の葉はneedle、シダやヤシなどの細かく分かれた葉はfrondといったりします。すべて可算名詞です。
ここまででなんとなく分かったかもしれませんが、不可算名詞には
「具体的な形がない、もしくは考えられないもの」
「何かの総称」
「液体・気体」
などがあたります。
「これって不可算名詞かな?」と迷ったら、まずはその名詞の状態を考えてみましょう。固体ですか?液体または気体なら不可算ですし、概念でも不可算です。
つぎに数え方を考えましょう。1個、2個、……と数えることが出来るでしょうか。数えられはするけど方法が定まらないという場合、それは不可算名詞かもしれません。そんなときは辞書で引いてみるとだいたいC(可算)、U(不可算)が載っているので調べてみましょう。