ム子系統樹は DNAの塩基配列の変化の情報をもとに推定される。特定の
造伝子を構成するDNA の塩基配列を2種の生物間で比較すると,多くは日
ドだが異なる塩基もある。これは DNA に突然変異が生じた結果であり,こ
の違いの程度が小さいほど2種の生物は近縁であると考えられる。こうし
出較を多くの生物間で行うことは分子系統樹を作成する方法の1つである。
考察1.表Iは,め 表I 種X, A, B, C, D の特定の DNAの塩基配列
る生物群(種 X,A,
種
塩基配列
B, C, D)に関し
て特定の DNAの
塩基配列を調べ,
並べたものである。
種X CAAGGCATGGTATAAGTGGTGGTATTAAAG
種A
種B·TG·AT··C·ATATTTG C·CA· CC·G·C
種C·TC AT··T.ATA·TTG·C·CA.CC·GTC
種D·TG·AT·C·ATATTAG·C··CA·CC·G·C
種Xと同じ塩基の
場合は「·」で示してある。分子系統樹をつくる前段階として, 種間の塩き
の相違数を数え,表Iの空欄を埋
めて完成させよ。
の表I 種A~X間の塩基の相違数
種A
種B
種C
種D
種A
考察2.考察1の結果をもとにして,
種A~D間の系統関係を推定し,
分子系統樹をつくれ。ただし, 種
Xは最も早く枝分かれした種であ
ることがわかっているとする。
種B
16
種C
種D
種X
13
19
19
1
1