Contemporary writings
高中
この問1の問題わかる方教えて欲しいです。
そうすけ
U 宗助は、町の角まで来て、切手と「敷島」を同じ店で買って、郵便だけはすぐ出したが、その足でまた同じ道を戻る
サへ
のが何だか不足だったので、卿え煙草の煙を秋の日に揺つかせながら、ぶらぶら歩いているうちに、どこか遠くへ行っ
を ち
て、東京と云う所はこんな所だと云う印象をはっきり頭の中へ刻みつけて、そうしてそれを今日の日曜の土産に家へ
帰って寝ようと云う気になった。彼は年来東京の空気を吸って生きている男であるのみならず、毎日役所の行通には電
る
車を利用して、やかな町を二度ずつはきっと往ったり来たりする習慣になっているのではあるが、身体と頭に楽がない
ので、いつでも上の空で素通りをする事になっているから、自分がその賑やかな町の中に活きていると云う自覚は近来と
くこ判
こ*てマ
んと起った事がない。もっとも平生は忙がしさに追われて、別段気にも掛からないが、七日に一返の休日が来て、心が
ゆったりと落ちつける機会に出逢うと、 不断の生活が急にそわそわした上調子に見えて来る。必意自分は東京の中に住
p
うわちょうし
みながら、ついまだ東京というものを見た事がないんだという結論に到着すると、彼はそこにいつも妙な物淋しさを感ず
るのである。
4 n
しそう云う時には彼は急に思い出したように町へ出る。その上懐に多少余裕でもあると、これで一つ豪遊でもしてみよう
かと考える事もある。けれども彼の淋しみは、彼を思い切った極端に駆り去るほどに、強烈の程度なものでないから、彼
がそこまで猛進する前に、それも馬鹿馬鹿しくなってやめてしまう。のみならず、こんな人の常態として、紙入の底が
いまし
vn
大抵の場合には、軽挙を戒める程度内に膨らんでいるので、億劫な工夫を凝らすよりも、懐手をして、ぶらりと家へ帰
るマリn
る方が、つい楽になる。だから宗助の淋しみは単なる散歩か勧工場縦覧ぐらいなところで、次の日曜まではどうかこうか
問一 傍線部1「不断の生活が急にそわそわした上調子に見えて来る」について、
日 傍線部の中の「上調子」とはどう言うことか。同じことを言い換えている部分を本文中から十一字で抜き出して書
きなさい。
傍線部の中の「上調子」になる理由は何か。その理由を述べている部分を本文中から解答欄の「~から。」に続く
ように九字で抜き出して書きなさい。
B「不断の生活が急にそわそわした上調子に見えて来る」のはなぜか。その理由を述べている部分を本文中から解答
欄の「~から。」に続くように抜き出して書きなさい。
解答
尚無回答
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