✨ 最佳解答 ✨
教科書レベルでは、アテネ民主政治とローマ共和政の優劣を直接に比較することはできないかと思います。ですから、政治体制よりも国そのものの盛衰や存続期間について考えてはどうでしょう。
アテネはペルシア戦争を経てギリシア諸ポリス(都市国家)のトップ(デロス同盟の盟主)に立ち直接民主制の成立などで最盛期を迎えますが、一方でスパルタに代表されるペロポネソス同盟に加盟する諸ポリスとの対立・戦争を引き起こします。
ペロポネソス戦争は二分された諸ポリス全体を弱体化させます。弱体化した諸ポリスは、アレクサンドロスの父フィリッポス2世に率いられて強大化しつつあったギリシア系領域国家マケドニアに支配され(コリントス同盟)、アレクサンドロスの後はローマによって征服され国家としての独立を失います。この頃のローマは帝政ではなく共和政です。
アテネは国としてローマより短命であったということで、アテネ民主政治はローマ共和政より短命であったと言えなくはないでしょうか。
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