Japanese history
高中

広田弘毅が軍部大臣現役武官制の復活をしたのは、
「皇道派の人たちに実権を握らせないため」であってますか?

解答

それも理由の一つですが、どちらかと言えば「建前」寄りの理由です。
では「本音」はどうだったかと言うと、陸軍の影響力を強めるため、ということになると思います。

軍部大臣現役武官制は、予備役の軍人は軍部大臣に就くことができない、という制度です。現役の軍人でなければ軍部大臣になれません。
これを悪用すると、「気に入らない人間が組閣しようとした時に、軍部大臣を推薦しない」という行為が可能になります。こうなると軍部大臣が決まりません。
国務大臣が1人でも欠けると組閣できないので、これでは内閣が成立しません。
つまり、軍部の同意無しでは組閣することができなくなってしまいます。
軍部大臣現役武官制が無ければ、引退した元軍人を連れてこればよいので、そこまで軍部に気を使う必要はありません。

広田内閣は2・26事件の後処理から始まった内閣でした。
2・26事件は陸軍の過激派が起こした事件で、言うなれば陸軍の「不祥事」です。陸軍への処罰は当然と言えます。
しかしこの事件は、陸軍のみならず、軍部の行動力が増大してきたことを強く印象付けた事件でもありました。
その潮流の中で、この制度は復活したとみて良いでしょう。
実際にこの制度の復活によって、日本の軍国主義は更に加速することになりました。

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