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(3) 平安 (前期)の仏教
仏教が政治に介入、腐敗→政治から仏教を遠ざける→新たな潮流
宗派
開祖
1
天台宗 しひえ~てんさい)
最澄
真言宗 (ごこしんくう)
澄
②
空海
38歳の時に中国にわたり、 8ヶ月の滞在の
後に天台の奥義を得て帰国。 旧仏教との激
しい論争を行う
最長と同じ遣唐使船で中国に渡り、二年間の滞
しんごんみっきょう
しゃげいしゃちいる
した
在後、真言密教を学び帰国。 綜芸種智院を建立
呪文のこと
本山
ひえいざんえんりくじ
比叡山延暦寺
高野山金剛峯寺
経典
ほけきょう
法華経
しんごんみつきょう
真言密教
思想
いちじょうしそう
業態憩… 法華経の教えで、生きとし生
③ 密教
を体系化言葉で伝えられない。スピリチュアル。
だいにちょらい
けるものはみな「仏性」を有す。
(粉縑生慈脊柱)
だいにちにょらい
→頑張ればみんな悟れる!」
・自動菜が宇宙の本体で万物の根源である。 I
④ 即身成仏
・三密の修行で大日如来と一体化し
生きながらにして悟る。
密教 ･･･ 大日如来が自らのレベルで説いた教え
顕教…釈迦がわかりやすく説いた仮の教え
※三密の修行･･･手で印を結び、口で真言を唱
え、 心で仏を念じる。
顕教
主著
さんげがくしょうし
けんかいろん
「山家学生式」「顕戒論」
神仏習合
ほんすいじゃくせ
さんごうし
「三教指帰」
・日本固有の神への信仰と仏教を融合させる考え方。
ex) アマテラス
◇本地垂迹説･･･仏が本体で、 日本の神が仮の姿という説。
ww
本体
仮の姿
(4) 平安 (中期~)の仏教
→藤原氏の権力が落ちてきた時期
末法思想
世の中が不安定になったことで登場した、
「もう正しい修行もわからないし災いが広がる一方だ･･･」という悲観的な思想
正法
仏陀没後千年
教行証
像法
その後千年
教・行・X
末法
その更に後一万年
教・X・X
※教……仏陀の教え 行･修行者証･･･悟った人
◇浄土教の発展
あみだぶつ
・自で悟るのはムリ!
なむあみだぶ?
浄土教･･･阿弥陀仏の力で極楽浄土に往くことを願う来世信仰。 「南無阿弥陀仏」 の念仏を唱えればOK
D⑦ 空也
おうじょうとうしゅう
げんしん
いちのひじり
「市聖」 と呼ばれる。 鐘をならし、踊りながら念仏を広める。
貧しい人の救済に尽力。
※通念仏で有名なのは、
▷謙信「往生要集」 …..
観想念仏を唱える。
おりえ
だが、
始めたのは空也toので、間違えない!
(この世をいとい離れて、 極楽浄土をよろこんで求めよ)
3 講

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(5) 鎌倉新仏教
平安時代の浄土教は貴族や僧を対象としていた。 しかし鎌倉新仏教は信仰を広く民衆に普及させた。
念仏・・
など、信仰が単純になったり簡単になったことによって実践しやすくなったことが大き
な要因である。 様々な宗派が現れるが、いずれも救いを求める人々のための変革だったといえる。
◇念仏で救われる派
ほうねん
▷緊繫……① 浄土宗
せんたくほんがんねんぶつしゅう
_の開祖
「選択本願念仏集』
あみだぶ
・他力本願・・・ 自力では悟れない。 阿弥陀仏の慈悲によってしか救われない。
あみだぶ
・②専修念仏 ・・・ただひたすら「南無阿弥陀仏」と唱えること。 これで浄土にいける。
ようみょうねん
※(仏の名を唱えること)⇔観想念仏(仏の姿を心に念ずること) ex源
>親鸞…③ 浄土真宗 この開祖「証」
④絶対他力
じねん思うに
第3講にある!!
ちょうぎょうしん
・ 自力要素を完全に排除。 すべてを阿弥陀仏にゆだねる。
自然法爾･･･すべては阿弥陀仏によって自然に実現されている。
報恩感謝の思想･･･念仏は修行というより「救ってくれてありがとう」というスタンス(感謝)
悪人正機説
ぜんにん
※一番人・・・自力で悟れると信じて頑張ってる人
※ここでいう悪人は
たんにしょう
ゆいえん
(「歎異抄」 by唯円)･･･ 悪人のほうが善人より悟れる
あくにん
悪人･･･罪を自覚し、念仏を唱えることしかできないと思ってる人
いっぺん
⑥時宗
の開祖
ゆぎょう
「悪いことをする人」ではない!!
だが、当時はそれが誤解
され、民衆が悪いことをする」
・走ったこともあった。
ことに
るろう
「捨聖」と呼ばれる。 流浪生活で諸国を遊行し、踊り念仏で布教。
くうや
※踊り念仏を始めたのは空也。 一遍ではない。
◇坐禅で救われる派末法思想を否定して、「ガンバれば悟れる!」と信じた。
▷道光⑦ 曹洞宗の開祖。 『法顕藏」
しょうぼうげんぞう
末法思想を否定し、 自力でも頑張れば悟れると強調。 その修業は坐禅が最強だ。
・⑧ 只管打坐(しかんだひたすら坐禅に打ち込むこと。
しょうだい
9
身心脱落
身も心も一切の執着から解き放たれること。 坐禅でたどり着ける。
しゅしょういっとう
等・・・坐禅すること=悟り
・修証
えいざい
⑩ 臨済宗の開祖。「攤菌論』
公業を与えられる→坐禅をして一心に考えて悟りに達する。(公楽を与え、照停止に陥らせるのが目的)
※公案･･･意味不明な問題。 例えば 「拍手はどっちの手の音?」 「柱の中に隠れてみなさい」
◇唱題で救われる派
「にちりん
日蓮
りっしょうあんこくうん
( = 法華宗)の開祖。 『立正安国論」
日蓮は自分のことを法華経の行者と確信し、国の安泰のために布教した。
当時の疫病や飢饉は法華経に従わないせいだとして他宗派を激しく非難。 (☆)
るざい
しかしそのせいで迫害にあい流罪にされる。 それを機にますます法華経の行者の自覚を
深めた。
・法華経至上主義 ･･･ 法華経こそが仏陀の教えを一番正しく伝えているという考え
・12唱題…題目 「闇蕪法華経」を唱えればどんな人でも救われる。
しかかくげ
・法華経のこと
☆四箇格言・・・他宗派の四つの批判
・浄土宗は地獄に落ちる教え ・禅宗は悪魔の教え
真言宗は国を亡ぼす教え
律宗は国賊の教え
4講
★折伏他宗派を論破し、
日蓮宗の信者を増やしていった

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3.近世日本の思想
儒学は5~6世紀ごろ中国 朝鮮半島から伝わった。
しばらくは影を潜めていたが、 戦国時代の混乱を経て、 家康は新たな秩序が必要だと考えた。
その結果儒学 (朱子学) が都合がよいとわかり、 採用される。
そして仏教から儒学が主流になり、 日本の伝統思想の一つとなった。
これは今も日本人に大きな影響を与えている。 (年上を敬うのは当たり前じゃない)
(1) 朱子学、 儒学、 陽明学のおさらい (日本思想で出てくる奴ら)
◇人は生まれつき身分が違うよ朱子学
世界は理 (原理)と気(素材)に分かれている。(三輪)
理はすべてを 「あるべきよう」 にするもの。 Ex) 水は低いところに流れる。
それと同じように、 「貴族が上の地位で庶民が下の地位になる」のも理のはたらきで当然のこと。
※「上の地位にも下の地位にもなるべくしてなっている」という考え方
せいそくり
◇あんま贅沢しちゃだめだよ 朱子学
本来は理が人間の本性である (性即理) はずが、 気 (肉体) が欲望などで邪魔をしてきてうまくいかない。
だからまず欲望を抑えて()、勉強しまくって理を探求しないといけません。 (
きゅうり
姑)
◇身分が上の人はちゃんとした人じゃないとね儒学
トップの人がすばらしい徳をもって周りが勝手についてくるように国を治める(修己治人)のが理想
(徳治主義)
◇結局実践しなきゃ意味ないよね陽明学
りょうち
ちりょうち
人間に備わる知 (善悪を判断する力)を発揮 (致良知) しよう。 良知は行動にうつして初めて価値があ
( )
こうごういつ
(2) 日本の朱子学
ふじわらせいか
◇藤原惺窩･･･ 近世日本の儒学の祖。 家康にスカウトされ、 朱子学を教える。
生しらぎん
さんとくしょう しゅんかんしょう。 せいか
◇林羅山… 日本の朱子学の祖。 「三徳抄」 「春艦抄」 惺窩の後任で家康~家綱 (四代目) に教える。
庶民が貧しくあることを「①上下定分の理
正当化している。
・・・身分制度を正当化。
② 存心持敬
い
・・・ (つつしみ)をもとう。 私利私欲をおさえよう。
すごい!!
(今にも続く) ◇闘…③動加神道を唱え、朱子学と神道の一致を説いた。 「天皇はすごいんだよ」
◇その他の朱子学者…呆下順庵、新井白岩、森芳洲など
(3) 日本の陽明学
◇中江藤樹・・・日本の陽明学の祖。別名「江」「驚簡響」
天皇を護っていくために、人民は、ククしみを
もって、利利私欲を抑えなくてはならない。
④孝・・人に親しみ、目上を敬い目下を軽んじない()こと
ちりょうち
これはあらゆる人間関係に適応できる、 人倫の基本原理であるとした。
⑤時処位(時、所、身分)を考慮して発揮。
良知... 人間の本性にそなわる良知 (善悪を判断する能力)を発揮すること
こうごういつ
・知行合一・・・知っていても実践しないと意味がない
くまざわばんざん
ちさんちすい
◇熊沢蕃山･･･ 環境問題を論じ、 治山治水 (山や川などの改修)を主張。
◇大塩平八郎、吉田松陰･･･幕末に幕府批判
5講

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2 日本の仏教思想
※日本は外国からやってきた宗教もどんどん受け入れる。
<背景>
仏教は6世紀ごろ大陸から日本に伝わってきた。
あだしくにのか
仏教を信仰するかどうかで争いが起こるが、
神(外国からきた神)として受容し支配層に浸透する。
(1) 聖徳太子 (厩芦篁字) 『監韃義』
うまやどのおうじ
崇仏論争とよばれる。(物部氏vs蘇我氏…果として、仏教推進派の勝利!!)
してんのうじ
ほうりゅうじ こんちゅう
日本で初めて仏教を深く理解する。 仏教による国政改革や、 四天王寺 法隆寺の建立などを行う。
◇①十七条憲法
…儒教 仏教思想による道徳的訓戒。
「一条 ② 和をもって貸しとなす(みんな仲良くしよう!)
二条 驚く三宝を敬え。 三宝とは③ 仏法僧 なり。
ひじり
十条: 我必ずしもにあらず、彼必ずしも愚かにあらず。ともにこれ④ 凡夫のみ。
や仏教の本質を
「⑤ 世間虚仮、唯仏是真
･･･世間はむなしく、 ただ仏だけが真実である。
太子の遺言で、 仏教理解の深さが伺える。
言い表している。
詳しく
→説明すると… 世界は本来、何の区別もない。
ただ人間が区切って、名付けているだけ。
⇒
悟った者(仏)は区別せず、認識できる。
この状況のみ、真実である。
「空」と竜樹と
同じ思想!!
(2) 奈良仏教の展開
仏教は ⑥_
鎮護国家
(仏法によって国家の安泰をはかることを目的とした国家仏教となり、
朝廷の保護と制約のもとにおかれた。
◇人物
・
かんじん
・・・奈良に東大寺、全国に国分寺・国分尼寺を建立。(寺を建てまくった人)
かいだん
という
鑑真･･･唐からきた渡来僧。 東大寺に戒壇をもうける。 ※戒壇･･･ 僧侶の資格を授ける場所(失明しながら、
※鑑真は納豆も日本に伝えた。
日本へ)
・・・・民間布教と社会事業に尽力した僧。
なんとりくしゅう
◇南都六票・・・六つの仏教研究集団の総称。
⇒以上のように政治の世界に僧たちが関わるようになっていった。
⇒その結果、政治の腐敗が起こる。
2講
(豆知識)