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第2章
基礎問
44 第2章 複素数と万住式
26 剰余の定理 (III)
1/2
(1) 整式P(x) をæ-1, x-2, x-3でわったときの余りが、そ
れぞれ6, 14, 26 であるとき,P(x) を (x-1)(x-2) (x-3)で
わったときの余りを求めよ.
(2) 整式P(x) を (x-1) でわると, 2x-1余り, x-2でわると
5余るとき,P(z) を (x-1)(x-2)でわった余りを求めよ。
精講
(1)
25 で考えたように、余りはax2+bx+cとおけます。 あとに
a, b, c に関する連立方程式を作れば終わりです。
しかし、3文字の連立方程式は解くのがそれなりにたいへんです
そこで,25の考え方を利用すると負担が軽くなります。
(2)余りをax+bx+c とおいてもP (1) P(2) しかないので, 未知数 3つ
等式2つの形になり, 答はでてきません.
解答
(1) 求める余りは ax2+bx+c とおけるので,
128
-2a-2b+26=6
-24-6+26=14
[a+6-10=0
l2a+b-12=0
.. a=2,b=8
よって, R(x)=(2x+8)(x-3)+26
=2x2+2x+2
45
S
(
注 (別解)のポイントの部分は,P(3)=R(3) となることからもわ
かります.
(2) P(x) を (x-1)(x-2) でわった余りをR(x) (2次以下の整式) と
おくと,P(x) = (x-1)(x-2)Q(x) +R(z) と表せる.
ところが,P(x) は (x-1)2でわると2-1余るので,R(x) も
(x-1)2でわると2x-1余る.
よって, R(x)=a(x-1)2+2x-1 とおける.
.. P(x)=(x-1)(x-2)Q(x)+α(x-1)'+2x-1
P(2) =5 だから, α+3=5
a=2
よって、 求める余りは, 2(x-1)'+2x-1
すなわち, 2x²-2x+1
次式でわった余り
P(x)=(x-1)(x-2)(x-3)Q(x)+ax²+bx+c は2次以下
と表せる.
P(1)=6,P(2)=14,P(3) = 26 だから,
[a+b+c=6
4a+26+c=14
・・・①
....2
連立方程式を作る
ポイント f(x)をg(x)h(x)でわったときの余りをR(z) とす
ると
f(x)をg(x)でわった余りと
R(x)をg(r)でわった余りは等しい。
(h(x) についても同様のことがいえる)
9a+3b+c=26 ......