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太郎君は3円, 花子さんは 10円を持っている. いま, 太郎君と
花子さんが次のようなゲームをする.
え、太郎君が負けたならば花子さんに1円を支払う. (ただし, 太郎
じゃんけんをし,太郎君が勝ったならば花子さんから1円をもら
くんがじゃんけんに勝つ確率は1/2とし,あいこはないものとする
太郎君の所持金がちょうど0円となるか, あるいは5円となった
ときにこのゲームを終わることにする. 6回目のじゃんけんで太郎君
の所持金が3円になる確率を求めよ.
〔慶應大の一部
文字でおいてみる。
《解答》 太郎君が回勝ち、1回負けると, 所持金は
3+x-y円である. これが0円より多く5円より少な
いのは間
0 < 3 + x-y < 5
BIC
A
10
⇔ x-2<y < x +3
この領域の格子点を (0, 0) から (33) まで進む最短経路数
が,太郎君の勝ち負けのパターン数であ
数であ
VA
y=x+3
る。 そこで右上図において, 点0から点
Aまで経路数がα 通り, 点0から点Bま
での経路数が6通り存在するなら,点0
3 8 13
から点Cまでの経路数はa+b通りであ 1 3 5 5
る。この作業を繰り返して, 右の実線部の
格子を進む最短経路数は13通り
よって求める確率は
12
2:
(E) 13.
13. (1) 2
(1/2)=
13
64円(税込
0) 0
T
1).().(d,s,l) (y =x-2
X
2.余事象の確率を求め,全体の確率1から引くという作業は何度も経験し
ているはずです.しかし,本間のように, ある事象の中で適さない事象を除
くというのには慣れていないかも知れません。この練習をしましょう。