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ますかがみ」
9増鏡
平藤 -||Hさ
名接尾 格助 係助一
本文分析
さても 院の 思し構ふる 事、忍ぶ と すれ ど、やうやう 漏れ聞こえ て、東 ざま にも
包み隠そうとはするが、しだいに漏れ聞こえて、
(弱一歳寺)
名 格助尊ハ下ニ·体名
バ四:終 格助 サ変·巳 接助一
鎌倉の方でも、
ところで上皇が計画なさることは
格助 ハ四:体 名 ラ変·終
その心づかひ す べかん めり。東 の 代官 に て伊賀判官 光季 といふ 者あり。かつが
京都守護で伊賀判官光季という者がいる
名 格助名
断·用 接助
サ変·終 当·体· 播定·終
代名 格助一
光季は
(第一峠寺)
格助 謙ラ四:体 名 接尾一
その用意をするに違いないようだ。
サ下二·用 完:体 接助ラ下二·終 可·体一
つ彼 を 御勘事 の よし 仰せ らるれ ば、御方 に 参る 丘 ども押し寄せ たる に、逃る べき
逃げられる
上皇が](作者→院)(作者→院)
代名 格助
(ロ- ||は
於 素
それをお意らしめになるとお命じになるので、上皇の味方に参上する武士たちが(光季の邸に)押し寄せたので、
(部一峠寺)
名 係助尊サ四·用 過·体」
名 ラ四·用 完·用 過·終
形ク·終格助 係助一
やう なく て、腹 切り て けり。まづ いと めでたし と ぞ、院 は 思し召し ける。
方法がなくて、(自ら)腹を切ってしまった。まずとてもすばらしい(戦果だ)と、上皇はお思いになった
や
名 形ク·用 接助
ラ変·体 当·用 接助
名 格助 サ下二·終 当·体 名 断·用 係助 ラ変·体·撮 定·巳
名 格助 係助 形シク·用·ウー
東 にも、いみじう あわて騒ぐ。「さる べくて、身 の 失す べき 時 に こそ あん なれ」
(義時は)「そうなるはずの運命で、我が身が滅びる時であるようだ」
(ヘ)
たいそうあわて騒ぐ。
鎌倉でも、
形ク·体名 格助 名 格助 サ四·未 消意·終
格助 ハ四:体一
と思ふものから、「討手 の 攻め来 たり な む時 に、はかなき 様 にて 屍 を さらさ じ。
と思うが、
名 格助カ変用 完·用 完·未 腕·体 名 格助
討手が攻めて来た時に、
つまらない様子で死骸を(人目に)さらすまい
(部一事端)
断·未 消·巳 接助一
副係助 代名 格助 名 格助名 格助 係助 マ上ー体副助
(第一部器)
名 格助 謙ヤ下ニ·終接助
公 と 聞こゆ とも、自ら し 給ふ こと なら ね ば、かつ は 我 が 身 の 宿世 を も 見る ばか」
上皇と申し上げても、(上皇)自身が(直接)なさることではないから、一つには我が身の運命を(確かめて)見るだけ
名 サ変·用 尊補 体 名
営
り」と思ひなりて、弟の 時房 と 泰時 と いふ一男 と、二人 を 頭 と し て、雲霞 の 兵を
要談
名格助名 格助 ハ四·体名 格助
名格助 名 格助 サ変·用 接助一
格助 名 格助
容 -回
て
の時 と参済という長男とと、
11人を頭と して、
ン
タくの軍
図
格助 代名 格助 名 名 格助 謙ラ四·未
(義時→院のいるところ)
カ四·未使:用 接助名 格助 サ下二,終
名 格助 名 格助 ワ下ニ·用 接助 ハ四·体
たなびか せ て、都 に 上す。泰時 を 前 に す系 て言ふやう、「おのれ を この度都 に参ら
都に上らせる。(出立の前に)泰時を前に座らせて言うことは、「お前を今回都に参上さ
引き連れて、
[お前は
使,体 名 係助 ハ四:体
名格助 比·用 形ク·体 名 格助 サ変·終 命終
する 事 は、思ふ ところ 多し。本意 の ごとく よき 死に を す べし。人 に 後ろ 見え な む
せることは、考えることが多い。希望どおりにりっぱな死に方をしろ。人に背中を見られたならば(=戦いに負けて逃げ出したならば)、
名 格助名 ヤ下二·用 完·未 仮·体
名 格助 名副マ上一終 命·未消·終 名 格助名格助 ハ四:命
形シク·己
名 格助 名」
親の顔を再び見てはならない
君の御
これを最後の別れと思え。身分は低いが、
(この)義時は、主君に対し」
に は、 親 の顔また 見る べから ず。今 を 限りと思へ。卑しけれ ども、義時
格助 名格助 サ変·未 腕 体 名 係助 ラ変·体当·未消·終 名
ため に 後ろめたき 心やは ある。されば、横様の死に を せむ事 は ある べから ず。心
森 理
てやましい心があるか(いやない)。 だから
惨めな死に方をすることはあるはずがない
格助 形ク:用 ハ四·命
を 猛く思へ。おのれ打ち勝つ なら ば、再び 足柄·箱根山 は 越ゆべし」など、泣く一
を勇猛に保て。
気持ち
常 *駅
お前が打ち勝つならば
常 ||Hさ
再び足柄·箱根山は越えて来い」などと、
泣く 言ひ聞かす。「まことに しか なり。また 親 の 顔拝ま む 事も いと危ふし」と 思ひ
泣く言い聞かせる。
常
副名 格助 名マ四·未 線:体 名 係助副形ク·終
へ降
本当にそうである
格助 ハ四·用一
再び親の顔を拝むこともとても危うい」と思っ
名係助 名 格助名 格助ラ四,終
泰時も 鎧 の袖を しぼる。かたみに 今 や限りと あはれに 心細げなり
泰時も鎧の袖(の涙)をしばる
格助 形動ナリ·用形動ナリ·終
たがいに今が最後だとしみじみ心細そうである
いて腸