-
5
0
8 思考力UP 「生命の連続性」の学習をしたあけみさんとしんじさんが話をしている。
あけみ : 春に向けてあたたかくなってくると, 花粉の飛散が少しゆううつだけど、
サクラの開花が近づいてくるので楽しみでもあるよ。
しんじ : そうだね。 ソメイヨシノという種類のサクラがよく知られているね。 日本の
ソメイヨシノは,どの木も同じ遺伝子をもつと聞いたことがあるよ。 昔の人
がソメイヨシノというサクラをつくった後は, さし木などでふやし,それ
が各地に広がっていったということらしいんだ。
-0
あけみ : ソメイヨシノの木が、みんな同じ遺伝子ということのマイナス面はないの?
しんじ : ありそうだよね。 でも, みんな同じ遺伝子だから、 各地でほぼ同じ花のきれ
いなソメイヨシノを見られるんだろうね。
(1) 下線部a について, 花粉を用いた観察を行った。 次の ①~③に答えなさい。
観察 1. ホウセンカのおしべのやくを筆先でなでるようにして花粉をとる。
2.図1のようにスライドガラス上に10%の砂糖水をスポイトで1滴落とし,
その上に花粉を落とす。
3.5~10分後, 花粉の変化のようすを顕微鏡で観察する。
図1
①3では,図2のように花粉から細長いものがのびていた。 この細長いものの名称を答えなさい。
② ホウセンカの場合, 実際には花粉がどこに付着すると ① がのび始めるか答えなさい。
③ ①の細長いものの中を移動していくアが,やがてイと合体することで受精卵ができる。
ア, イにあてはまる語句を答えなさい。
ホウセンカの花粉
(2) 下線部b について, さし木は栄養生殖を利用して植物の個体をふやす方法の1つである。 次のA群の植物にあては
まったり用いられたりする栄養生殖の方法を, B群から1つずつ選び、[例] のように組み合わせて記号で答えなさい。
ただし, それぞれの記号は一度しか使えません。 〔例〕エ・ケ
【A群】 ア オランダイチゴ
イヤマノイモ
ウ ミカン
つ
けい
5 【B群】 カ 接ぎ木 キ ほふく茎
ク むかご
(図2)
ちいき
下線部cについて, ある地域に生育する同じ種類の生物の, すべての個体が同じ遺伝子であるとする。 その場合, マ
イナス面として考えられることにあてはまるものを次からすべて選び, その記号を答えなさい。
ひょうげんきん
ぜんめつ
アその生物を殺す作用のある病原菌が生育する地域に入ってきたとき, すべての個体が全滅するおそれがある。
その生物は生育する地域で子孫を残すことができず, すべての個体に同時に寿命がきて全滅するおそれがある。
じゅみょう
かんきょう
ウ その生物が生育する地域の環境(気温など)が少し変わっただけでも、 すべての個体が全滅するおそれがある。
生命
力だめし