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19:31 7月29日 ( 月 )
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問3 ある量の塩化銀の結晶を水に加えると, 熱の吸収をともなって結晶の一部が
溶解し平衡状態になった。 この水溶液に関する次の記述 (a~c) について,正
誤の組合せとして最も適当なものを,下の①~⑧のうちから一つ選べ。
4
b この反応の圧平衡定数 K, は,各物質の分圧 PN2, PH2, PNH3 を
用いて,次のように表される。
PNH2 2
Kp=
PN2・PH23
よって, それぞれの分圧を代入すると,
(2.0×106)²
a
希塩酸を加えると, 塩化銀の結晶の量が増加する。
Kp=
・≒2.96×10-14 Pa-2
5.0 × 10 ×(3.0×10°) 3
b 温度を高くすると, 塩化銀の結晶の量が減少する。
これより, ①が正解である。
C
塩化銀の結晶をさらに加えると, 水溶液中の塩化物イオン濃度が増加する。
(答)
3.①
問3 塩化銀の飽和水溶液では,次の溶解平衡が成り立っている。
AgCl Ag++ Cl¯
①
⑦
a
b
C
正正誤誤正正誤誤
正正正正誤誤誤誤
正誤正誤正誤正誤
a…正 希塩酸を加えると, 塩化物イオン濃度 [C1]が上昇し, 上記
の平衡が左へ移動する。 そのため, AgCl の結晶が増加する。
b・・・正 ルシャトリエの原理より, 温度を高くすると, 吸熱をともな
う方向へ平衡が移動する。 結晶の溶解が熱の吸収をともなうため,
上記の平衡は右向きが吸熱方向である。 よって, 温度を高くすると
上記の平衡が右へ移動するため, AgCl の結晶が減少する。
c・・・誤 塩化銀の飽和水溶液では,すでに限界まで AgClが溶けた状
態であり, AgCl の結晶を追加してもそれ以上溶けることはなく,
[Cl-] は変化しない。
問4
() 4.②
...
@ 56%
①…..
・・・正 ダニエル電池は硫酸亜鉛水溶液に浸した亜鉛板を負極, 硫酸
銅(II) 水溶液に浸した銅板を正極にした電池である。 この電池では,
亜鉛が還元剤としてはたらく負極活物質となる。
②・・・正 水素酸素型燃料電池では, 負極で水素が還元剤としてはた
らき (水素自身が酸化される), 正極で酸素が酸化剤としてはたらく
(酸素自身が還元される)。 電解液に酸性水溶液であるリン酸水溶液
を用いた場合の負極, 正極の反応は次の通りである。
負極: H2
→
2H++ 2e¯
正極: O2+4H++4e¯
→
2H2O
・・・誤 鉛蓄電池の充電における全体の反応式は次の通りである。
Pb+PbOz+2H2SO4
2PbSO4+2H2O
→
この反応では電解液のH2O (モル質量18g/mol) 2mol が減少する
と, H2SO4 (モル質量 98g/mol) 2molが増加する。 そのため, 充電
すると電解液の質量[g] が増加し, その結果, 密度 [g/cm〕も増加
←PbSO4. Pb. Pb
増加する物質で
には影響しない。