酵素活性(相対値)
実験4 個体Xについて,遺伝子cから転写された mRNAの塩基配列を調べたと
ころ,異常はみられなかった。 また,図4のmRNAの正常な塩基配列の中
のAAUがアミノ酸Iを指定していることもわかった。
実験5 個体X,個体Y,個体Zの組織から同量の酵素c を抽出し,酵素活性を測
定した。その結果を図5に示す。ただし,縦軸の酵素活性は,個体Xから得
られた酵素cの単位量あたりの活性を100としたときの相対値で示してい
る。また、遺伝子の塩基配列の異常以外は、酵素自体の活性が変化する要因
にはなっていない。
実験6個体X, 個体Y, 個体Zについて,各個体の同じ部位から同体積の組織を
取り出し,酵素c を含む液(以下, 抽出液とよぶ) を抽出し, 活性を測定した。
その結果を図6に示す。ただし,縦軸の酵素活性は,個体Xの抽出液の単位
量あたりの活性を100としたときの相対値で示している。
100
80
60
40
遺伝子cから転写されたmRNAの正常な塩基配列の一部
GCA AUC C C G C GUU AAGCG G
酵素cの正常なアミノ酸配列の一部
・アミノ酸Ⅰ - アミノ酸ⅡI - アミノ酸Ⅲ - アミノ酸ⅣV - アミノ酸V]
図 4
20
個体X 個体 Y 個体Z
図
5
酵素活性(相対値)
100
80
性 60
相40
20
0
個体 X
個体Y
図 6
個体Z