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【1】次の文章を読んで,下記の問いに答えなさい。
パスカルは「a人間は考える華である」と述べたが, 考えるとは一体何であろうか。 A一つは日々生じてくる問題
に対処するために考え,日々生きていくために必要な「考える」ことである。B二つ目は,なぜ生きているのかを問
いかけ,自分の生き方などを反省する意味での 「考える」である。このような考える源流の一つが古代ギリシャで誕
生した。
古代ギリシャの市民は, ( 1
)を使用することにより,( 2 ) をもつことができ, イオニア地方にb自然哲
学者が誕生した。彼らは世界や人間の育成を( 3 )によって説明することから脱却し, 人間のもつ( 4 )に
もとづいて万物のc根源を理解しようとした。やがて思索の対象は自然から人間や社会に移っていったが,この新し
い哲学の中心となったのが, 政治技術の伝授を標傍する( 5 ) たちであった。中でも最もすぐれた人物である
( 6 )は,「人間は万物の尺度である。」という有名な文句を残している。この文句の言わんとするところは, d
事物のありかたは客観的にそれ自体としてあるのではなく,その事物を認識する主観と相関的である, ということで
ある。古代ギリシャにおいては, ( 7 ) とよばれる都市国家を形成していたが, eこの国家形態が思想全体を強
く規定していた。しかし, 彼らの思想は, すでに ( 7 ) の枠を越えていたのである。
【語群】
の 神話
の 奴隷
ソフィスト
ポリス
⑤ 閑暇(スコレー)
⑥ 理性(ロゴス)
の
プロタゴラス
8
タレス
9ヘラクレイトス
ピタゴラス
アリストテレス
問1
文中の(1)~ ( 7 ) に入る適切な語を上の語群より選び, 番号で答えなさい。
問2
下線部aに関して,「人間は考える華である」における 「考える」 とは, 下線Aのことか下線Bのことか答え
なさい。
問3
下線部bに関して, 次の言葉と対応する人物を上の語群より選び, 記号で答えなさい。
A「万物は流転する」
B「万物は数からなる」
C「万物の根源は水である」
問4 下鎌部cに相当するギリシャ語の名称を示しなさい。
問5 下線部dのような啓蒙的働きをしたにも関わらず, なぜ彼らの思想が否定的評価を被るのかを説明しなさい。
下線部eに関して, 「人間は国家的動物である」 と述べた人物を上の語群より選び記号で答えよ。
間6
問1(1)
(6)7)
B
B10)
間2
問3 A
C
間4
間5
間6D
【2】次の文章を読み, 下記の問いに答えなさい。
衆島政治に堕落したアテネで, 人間のあるべき姿について徹底した思索をおこなったのがソクラテスである。ソ