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□] 34 遺伝暗号表 遺伝情報の発現では,まずDNAの塩基配列をもとにmRNAが
成 (転写) され, mRNAの塩基配列に基づいて, タンパク質が合成 (翻訳)される。
mRNAにおける連続した3個の塩基配列はコドンと呼ばれ, 1つのコドンが1
アミノ酸を指定している。 下表の遺伝暗号表 (コドン表) において, AUGがメチ
ニンを指定するコドンであるが, 翻訳を開始させる開始コドンとしてもはたらいてい
る。また, 終止コドンは翻訳を終わらせる役割を果たしている。 仮に、連続した
の塩基がアミノ酸1個を指定するとすれば, コドンは(ア) 種類存在する。この場合
開始コドンはアミノ酸を指定し, 終止コドンはアミノ酸を指定しないとすれば、
1は,48個のヌク
(イ) 種類のアミノ酸しか指定できないことになる。下図の
レオチドからなるmRNAの塩基配列であり, 翻訳される場合には,左端の開始コト
ン AUG から翻訳が開始されるものとする。 なお,便宜上、この塩基配列は10塩
ずつ離して示しているが,実際にはつながっている。
第2番目の塩基
第1番目の塩基
U
A
U
UUU
フェニル
UUC Jアラニン
JUUA
ロイシン
JUUG
ICUU
CUC
CUA
|CUG
AUU
AUC
AUA
G
[AUG
GUU
GUC
GUA
GUG
ロイシン
イソ
ロイシン
バリン
2011
(1) 文中のア, イに入
る適切な数値をそ
UCU
UCC
UCA
UCG
|CCU
|CCC
|CCA
|CCG
ACU
ACA
メチオニン [開始] ACG
|GCU
C
| GCC
|GCA
GCG
セリン
プロリン
ACC トレオニン AAC 「ギン
AAA
リシン
|AAG
GAU アスパラ
GAC ギン酸
GAA グルタミ
GAG リン酸
アラニン
A
チロシン
〔終止]
[終止]
}ヒスチジン
UAU
UAC
UAA
UAG
CAU
CAC
|CAA
|CAG
AAU アスパラ
AUGAAGCGCU
グルタミン
UGU
UGC
UGA
UGG
|CGU
|CGC
|CGA
CGG
JAGU
AGC
AGA
AGG
GGU
GGC
GGA
GGG
GCGUAACCUC
G
システィン
[終止]
トリプトファン
アルギニン
セリン
アルギニン
ボルバー]
グリシン
UCAGUCAGUCAGUC
第3番目の塩基
A
G
思
35 E
UAGGACACCA
(C
鏡が昆エ
(1
UGUCAAAUAU GACUUUAA
れぞれ答えよ。
(2) 図のmRNAに記した下線部の ① 鋳型となった側のDNA鎖 ②鋳型とならなかっ
た側のDNA鎖の塩基配列をそれぞれ答えよ。
(3) 図のmRNAをもとに合成されるタンパク質に含まれるアミノ酸の数はいくつか。
(4) 図のmRNAをもとに合成されるタンパク質のアミノ酸配列において、先頭のメ
チオニンを1番目にすると, 5番目のアミノ酸は何か。
(5) 図のmRNAをもとに合成されるタンパク質のアミノ酸配列において、プロリン
の次のアミノ酸は何か。
(6) DNAの塩基配列に変化が生じることを突然変異という。 図のmRNA の左から
22番目のヌクレオチドの塩基がAからCに置き換わった場合、 この塩基を含む
コドンが指定するアミノ酸は何か。
( 2019 東京家政大)