64 遷 移 次の文を読み,下の問いに答えよ。
ある場所の植生は時間とともに変化していく。この現象を遷移といい,日本のように降
水量の多い環境では,草原,陽樹林を経て、陰樹からなる極相林に移行することが多い。
陽樹林から陰樹林に移り変わる過程において, 林床に届く光量は徐々に少なくなってい
く。光環境は,遷移の進行を促す要因の1つである。
B
(1) 溶岩台地の裸地など,全く植物のない状態から始まる遷移を何というか。
記述(1)に対して,放棄した畑や水田, 山火事の跡などから始まる遷移を何というか。
また,この遷移の特徴を(1)と比較して簡単に説明せよ。
(3) 下線部Aについて,このような極相林においても陽樹が全くないわけではない。こ
のことには,倒木などによって始まるある現象が大きく関わっているが,その現象の名
称を答えよ。
(4) 下線部Bに関して,右の図は,陽樹と陰樹の葉におけ
る光合成の能力を,光の強さを変えて調べたものである。
0 図のP点は見かけ上二酸化炭素の吸収速度がゼロに
なる光の強さを示しており, これよりも弱い光の強さで
は,植物は生育することができない。このような光の強
さを何というか。
② 図中の X, Yは,それぞれ陽樹と陰樹のどちらについて示しているか。
記述 下線部Bについて, 陽樹と陰樹の光に対する特性の違いに着目して説明せよ。
X
P
Y
光の強さ
3
→8-1~8-5 (08 信州大改, 10 九州大改)
吸収 4+> 放出
二酸化炭素の吸収速度