筋収縮には,ATP のエネルギーが利用されている。(ア) ATP は,運動などの状態によって, 3つ
5 次の文章を読み,下の問いに答えよ。
するために、次のような実験を行った。
は筋収縮が起こったがやがて収縮しなくなった。
(d)の処理を行い収縮の違いを
組察した。下の表は,その結果を示したものである。
処理
グリセリン筋
生筋
(a)電気刺激を加える
(b) ATP 溶液を加える
(c)カルシウム溶容液を加える
「(d)カルシウムと ATP を含む溶液を加える
収縮しない
収縮する
収縮する
収縮しない
収縮しない
収縮しない
収縮する
収縮しない
S間
閉1 下線部(ア)について,解糖による ATPの供給についての説明として適切なものを,次の
0~6より選べ。
0 筋繊維内に蓄積される ATP が枯渇後,約15秒間の収縮時に, 解糖により ATP が供給
される。 ー
2 筋繊維内に蓄積される ATP が枯渇し,約 15秒間の収縮後の約30秒間の収縮時に/解
糖により ATP が供給される。
3 筋繊維内に蓄積される ATP が枯渇し, 約 45秒間の収縮後に続く収縮時に,解糖により
ATP が供給される。
1時間を超える長時間の収縮の繰り返しで, 筋繊維内に酸素濃度が低下したときの収縮
時に,解糖により ATP が供給される。
6 筋収縮時には常に呼吸によって ATP が供給され続ける。
問2 実験1において, 筋収縮をさせる前と比べて収縮後で減少している物質と,逆に増加して
いる物質として該当するものを,それぞれ次の①~③よりすべて選べ。
減少した物質[O0.]
増加した物質(9)
T3 グルコース
6 ピルビン酸
クレアチン
クレアチンリン酸
5
エタノール
④ 乳酸
ADP
ATP
問3 実験2より,グリセリン筋の特徴として考えられるものを,次の①~6よりすべて選べ。
0 膜構造が壊れているため,添加した ATP を利用できる。
② 横紋は観察されないが, 収縮にかかわる構造は維持されている。
③ 筋小胞体をもつが,細胞膜の亀位変化が起きないため, カルシウムイオンの放出がない。
グリセリン溶液に水溶性の物質は浴け出すが,トロポニンなどは筋原繊維に残っている。
6グリセリン筋に残る繊維を構成するタンパク質に ATP分解酵素活性が残っている。
4)