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次の文を読み,下の問1~問5に答えよ。ただし、原子量はH=1.0, C=12.0,O=16.0, Cl= 35. 3,
Ba= 137.3 とする。
雨水に溶け込んだ二酸化炭素は,一部が水と反応して「アコになるため,雨水の pHは5.6程度の弱い協
性を示す。PHが5.6より小さくなった雨を,一般に酸性雨とよぶ。酸性雨の原因物質の一つであるLイ」
は、酸性酸化物とよばれる化合物の一種である。
酸性酸化物以外にも酸化物には, ウ」のような塩基性酸化物や, エ ]のような両性酸化物がある。
二酸化炭素は,実験室では, 炭酸塩に塩酸を反応させてつくる。工業的には,主成分がオ」である石次
石を熱分解して得る。
実験室で発生させた二酸化炭素の量を測定するために, 次の実験を行った。
実験
(25.x1)
(a5.0×10-2 mol/L の水酸化パリウム水溶液 200mL に, 発生させた二酸化炭素を完全に吸収させ,十分な
時間放置し、(o生成した沈殿をろ過して除いた。その(ろ液から 20.0mL を別の容器に取り,フェノール2
タレイン溶液を加え,1.0×10-1mol/L の塩酸で中和滴定を行ったところ, 12.00mL を要した。
問1 文中の空欄アコ~オに最も適するものを, 次の(1)~(9)から選び, 番号で答えよ。
(1) HCI
(2) H:CO3
(3) COz
(4) KOH
(5) CaCOs
(6) Ca(HCOs)2
問2 下線部a)の 5.0×10-2mol/L の水酸化バリウム水溶液の pHはいくらか。最も近い値を次の(1)~(6)か
ら選び,番号で答えよ。ただし, 溶液中の水酸化バリウムは完全に電離しているものとする。
(7) CaO
(8) SO2
(9) ZnO
(2) 9
(3) 10
(4) 11
(5) 12
(6) 13
問3 下線部(b)の沈殿の化学式および沈殿の色を記せ。
問4 下線部(c)について, 次の問(i)および(i)に答えよ。
(i) 中和点の前後では, ろ液の色は何色から何色に変化するか。 最も適するものを次の(1)~(6)から選び,
番号で答えよ。
(2) 赤 色→無色
(4) 青 色→赤 色
(6) 赤 色→黄色
(1) 無 色→赤色
(3) 赤 色→青色
(5) 黄色→赤色
(i) 滴定に使用する1.0×10-1 mol/L の塩酸を 100mLつくるのに, 濃塩酸は何mL 必要か。有効数字2
桁で答えよ。ただし, 濃塩酸は質量パーセント濃度 37%, 密度1.2g/cm° とする。
問5 文中の実験において, 水酸化バリウムと反応した二酸化炭素の質量は何gか。有効数字2桁で答え
よ。ただし,大気中の二酸化炭素は無視でき, 実験で発生させた二酸化炭素のみが水酸化バリウムと反応
するものとする。また,沈殿をろ過して除いても溶液の体積は変化しないものとする。