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オオムギの種子に関する実験1 実験2について,下の問いに答えよ。
【実験1】 オオムギの種子を半分に切断し, 胚のある側とない側に分けた。 デンプンと寒天を混
ぜて熱湯に溶かし、ペトリ皿AとBに注いで冷やして固めた。 図1ようにAには胚のある
側の種子を,Bには胚のない側をそれぞれ切り口を下にして寒天の上にのせた。2日後,
種子の切り口を観察したところ, Aの種子は種皮に近い胚乳の周辺部が溶解していたが,
Bでは胚乳のどの部分もほとんど溶解してなかった。 一方、デンプンを含む寒天に十分な
量のジベレリンを加えたものをペトリ皿CとDに準備し, ℃には胚のある側を,Dには胚
のない側を同じようにのせておいた。2日後, 切り口を観察したところ、CでもDでも胚
乳の周辺部が溶解していた。
【実験2】 実験1の後、寒天に混ぜておいたデンプンがどの程度分解されたかを調べるため, ヨ
ウヨウ化カリウム溶液を各ペトリ皿に注いだ。 ペトリ皿Bは寒天全体が濃い青色に着色
したが,ペトリ皿A, C, Dでは, 切断した種子をのせてあった部分を中心にして, 円盤
状に着色しない部分があった。 A, C, Dの着色しなかった部分の面積を比較したところ,
AはCより小さく, CとDはほぼ同じ大きさであった。
図1
A
B
09.1960
図2
イ
* アト
一胚乳
胚
---デンプン
種皮
問1 図2は、オオムギの種子が発芽するときの物質の動きを矢
印で表したものである。 実験1の結果から推定して、図のア
〜ウに入れるのに最も適当な物質名を答えよ。
寒天 + ジベレリン
アジベレリン
[[]] [[アミラーゼ .].
D
ウ[グルコース
]
寒天 +ジベレリン
問2 実験2の結果の説明として誤っているものはどれか。 次の
① ~ ④ から選べ。
① 「胚のない側の種子」では,外からジベレリンを与えると,デンプンの分解能力は上昇する。
「胚のある側の種子」では,外からジベレリンを与えると,デンプンの分解能力は上昇する。
(3) 「胚のない側の種子」では,外からジベレリンを与えると,ジベレリンを与えていない「胚
のある側の種子」より, デンプンの分解能力は高くなる。
(4) 「胚のある側の種子」では,外からジベレリンを与えると, ジベレリンを与えた「胚のない
「側の種子」より, デンプンの分解能力は高くなる。
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