【レポート課題】
C) ニンヒドリンとアミノ酸との反応式を書け.
D) 未知試料は何であったか, 実験結果の項で述べよ.
E)以下の括弧内に書かれている単語の内,適切な単語を選べ.
アミノ酸をペーパー上で展開した時、アミノ酸は仮想的に、n-ブタノール -氷酢酸
(有機相)と水(ペーパー) (水相) 間に分配していると考えることができる.中性
分子の場合,疎水性分子は(A:水相,有機相)よりも (B:水相,有機相)に溶けや
すいので,展開溶媒により移動 (C:し易, し難) く、 結果としてRf値は (D:大きく,
小さく) なる.
一方,イオン性分子の場合は (E:水相, 有機相) よりも (F:水相 有機相)に溶け
やすいので、展開溶媒により移動 (G:し易, し難) く,結果としてRf値は(H:大き
く, 小さく) なる.
今,アラニンとリシンを n-ブタノール-氷酢酸-水混合溶液で展開した場合を考え
る. アラニンのカルボキシル基のpKa 値は2.34で酢酸のpKa 値は 4.76 であるので,
酢酸中ではカルボキシル基は解離 (I: しており, しておらず), アミノ基のpKa2値は
9.69 であるので酢酸中では解離 (J: している, していない). 分子全体として陽電荷
と陰電荷の数は (K:均等である, 不均等である)ので, (L:中性分子, イオン性分子)
と見なすことができる.同様に, リシンのカルボキシル基の pKa 値は 2.18, α-アミ
ノ基のpKa2 値は 8.95, - アミノ基のpKa3 値は 10.53 であるので,酢酸溶液中では分
子全体として陽電荷と陰電荷の数は (M均等であり,不均等であり), (N:中性分子,
イオン性分子)と見なすことができる. アラニンとリシンを n-ブタノール-氷酢酸-
水混合溶液で展開した場合、 (0:アラニンの方が、リシンの方が、両者ともに) 水相
に (P:強く保持される, あまり保持されない)ので, Rf 値は (Q: アラニンの方が大
きくなる、リシンの方が大きくなる, 共に大きくなる, 共に小さくなる).