2) 内軟骨腫
内軟骨腫は骨内に軟骨を形成する骨腫瘍で手足の骨(短管骨 )
に好発 (40%以上) します。 レントゲンでは骨の中心の透過性病
変で石灰化を伴うのが特徴です。 単発性が多いですが、 多発性も
あります。 多発性は悪性化の危険性があり注意が必要です。
痛みや増大傾向がなければ経過観察することもありますが、 手や
足はぶつけやすく、 内軟骨腫がある骨は軽微な外力で骨折してし
まうこともありますので手術治療を行います。 手術では、骨に穴
をあけて、腫瘍を掻き出します。 掻き出したあとの空洞には人工
骨を移植するのが一般的です。 人工骨は、病巣の大きさにもより
ますが、 半年後くらいには、元の正常骨のようになります。
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① 内軟骨腫の術前、②人工骨挿入直後、 ③半年後
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