【問題 11 しかし小説家が真理を描くに当たっては、真実性がなければならない。小説家は事実を描くのでは
なくして、真実を描くのである。芸術上の真実(Riality)とは自然の事実に対立する言葉で、真実はむしろ真理に
属し、事実現実(Actuality)を包括するものなのである。我々が経験する世界が現実であり、我々が直惑する世
界が真実であるといnよう。小説を「現実識の一形態と見る見地からすれば、その真実真理としての秀れた意
義をもち」うると言っても差し支へないであらう。兎に角、小説家真理より多く語るために事実を放棄し、真実
を示すために現実を離れる事も必要となるのである。したがってモウパッサンのいふやうに、小説家の意向が「不
意にしてそして日常はれている成る事実の哲理を表現することにある以上、真実らしさのために真実を害しても、
なほしばしば事実を訂正しなければならめぬなぜなら、真実時とすると真実らしく見えない事があるからである」
また「作品における写実は、事実の普通の論理に従って、真実の完全改影を与えることで成り立ってみて、事実
が次々に起るがままに、これを一々滅紫苦案ご写し取ることでは成り立ってみない」といひ、ゲェテも芸術上の真
を語って、「真正の芸術家は芸術上の真を得んと務める。盲目な衝動に従う無な芸術家は自然の現実性を得ん
と務める。彼によって芸術は最上の頂きに上げられ、これによって芸術提低の段階に引き下ろされる」と言って
みるのは味はべき言葉であると思ふ
上文でいう小説家のありうべき姿として愛当なものはどれか
小説家真実を尊みばならぬが、現実を認識することはない。
2 小説家の努力は、日常の事実から真理を発掘することにある。
1
3 小説家の相婚する真理とは、現実を包括するものである。
4 小説刻独自の世界観をもたなければならめが、芸術上のレアリティは必要ではない。
5 小説索真実が、真理としての優れた意義をもちうるためにも、日常の現象をより多く取り入れるよ
うに努めることである。
問題 21 A~Eの5人が同じ日に仕事を始めたが、仕事を終えた日はまちまちで、次のことがわかっている。
このとき、仕事を早く終えた者から順に並べたものは、右の1~5のどれか
ア Bが終えた日とCが終えた日は3日違いだった。
イ CはAより6日はやく終えた。
ウ DはAより2日はやく終えた。
エ Dが終えた日とEが終えた日は5日違いだった。
オ Bが終えた日とEが終えた日は6日違いだった。
1.
B-D-C-A-E
2.
B-E-C-D-A
3.
C-B-D-A-E
4.
C-D-B-E-A
5.
E-C-B-D-A