7.4 複数の独立な結合部位がある場合
結合部位が2つある場合を考える(図7·3)。
K2
k1
P'A
F)
A
10
A
P"A
PA2
P
k2
k1
図7-3 2つの独立な結合部位への
リガンドの結合
PA という分子種は, Aの結合する部位の違いによって2種類ある。
P+A-
> PA
(7-8)
K2、
PA+A-
PA2
図に示されているように, PA は2つの分子種(P'AとP'A)から成り立っている。
すなわち、
K」=
[PA]
= k+k2
(7.9 a)
が成り立つ。同様に,
[PA2]
K, =
[PA][A]
[PA)
k, ke
三
(7-9 b)
(K、K, = k,k, であることを考慮すると,(7-9b) 式はただちに導かれる。)
ここで,K, K,はマクロな結合定数, k, ke はミクロな結合定数とよばれる。
とくに、ん=ke のときは, これをkとおいてK, = 2k, K, = k/2 となる。この
k」+ ke
ときは,(7-6), (7-7) 式に対応する平均リガンド結合数は
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