次の傍線部の、動詞の活用の種類と活用形またその終止形を答えよ。
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うつくしきもの。瓜にかきたる児の顔。雀の子の、ねず鳴きするに
可愛らしいもの。 瓜に描いてある幼児の顔。雀の子が、(人が)鼠鳴きをして呼ぶと、踊
をどり来る。 二つ三つばかりなる児の、急ぎてはひ来る道に、いと
るようにしてやってくるの。二三歳くらいの幼児が急いではってくる道に、
小さき塵のありけるを目ざとに見つけて、いとをかしげなる指にとら
とても愛らしい指につかまえて、
小さいごみがあったのをめざとく見つけて、
へて、大人などに見せたる、いとうつくし。頭は尼そぎなる児の、目
とても可愛らしい。尼そぎの髪の幼女が、
大人などに見せているのは、
に髪のおほへるをかきはやらで、うちかたぶきてものなど見たるも、
目に髪がかぶさってくるのをかきあげることはしないで、顔を傾けて物など見ているのも、
うつくし。
可愛らしい。
活用の種類
活用形 終止形
①(カ行)四段活用
連用形
かく
⑦ サ行変格活用
連体形
す
とても
形
9
全部で九種類ある動詞の活用の種類を考え
①「ず」をつけると「かかず」となるので、
②の活用の種類は、サ変(覚える動詞)。
③この活用の種類は、カ変(覚える動詞)
④この活用の種類は、ラ変(覚える動詞)。
があるので、連用形。
⑤「ず」をつけると「見つけず」となるの
るので、連用形。終止形は「見つく」で
で注意。
⑥「ず」をつけると「見せず」となるので
用した「たる」があるので、連用形。
る」ではないので注意。また「見る」
段)との違いに注意。
⑦「見」は上一段動詞(覚える動詞) 「見
同様、下に「たる」があるので、連田