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いやいや、今日では公害問題は環境問題の一部です。かつては環境問題という言葉はなかったので、その頃でいう公害問題は今日の環境問題と同じ意味をなしていたと思われます。
日本では
1960年代頃まで、一部企業の産業活動が周辺住民の生活環境に悪影響を及ぼしていた公害問題でしたが、
1970年代頃には、次第に自動車の排気ガスや台所排水など多数の一般市民の日常生活自体が原因となる大気汚染・騒音・振動・河川湖沼の水質汚濁が公害問題の主流となり、加害者と被害者を二分できない時代になりました。
(公害の例・・・典型七公害:大気汚染・水質汚濁・騒音・振動・地盤沈下・土壌汚染・悪臭、近年ではアスベスト飛散も指摘されています)
1980年代には、それ自体は無害である二酸化炭素やフロンガスの排出を原因とするため、排出する行為自体が悪ともいいきれない問題が次々と指摘されるようになりました。加害-被害の因果関係もはっきりしなくなり、国境を越えて一国の法律や政策では対処できない規模に拡大しましたので、同じ環境問題とはいえかつての公害とはとらえ方も考え方も対応の仕方も全く異なるものに変わってしまい、利害関係が異なる国家間の協調が必要な(先進国と途上国とか、工業国と農業国とかが話し合って心を一つとしなければならない)ため、単純な対処で済む(原因となることをやめさせるための法律を制定したり取締・規制を行う)公害よりも、難題かつ重要と考えられて、公害以外の環境問題(地球環境問題)の方が注目されるようになりました。
(地球環境問題の例・・・地球温暖化問題〈熱帯低気圧多発・ゲリラ豪雨・都市水害など気候変動に関する問題含む〉・オゾン層破壊問題・酸性雨問題・生物多様性の喪失問題・放射能汚染問題・砂漠化問題・熱帯林破壊問題・海洋汚染問題・海洋プラスティックごみ問題・ごみ輸出問題)
・加害者と被害者の関係
・被害地域の規模
・対策の手続き
などといった点で公害と地球環境問題をとらえ、その両方を環境問題と考えるといいと思います。
ただし、場合によれば地球環境問題のことを環境問題と表現していることもありますので注意が必要です。
詳しいことまでありがとうございます✨✨
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