地理
中学生

アジアはなぜ東部から南部にかけての季節風による降水量が多いんですか?

回答

季節風が吹く理由は説明しなくていいですか?
だったら基礎的な知識は
・水が温まると蒸発していく
・水蒸気は冷やされると水に戻る
・山の上は寒い
これだけです。
 日本など東アジアからみて南方、すなわち赤道に近い高温の海域というのは大量の水+高温でたいへんな水蒸気が空気を満たしている(湿度の高い)状態です。こちらから夏の季節風が東アジアに吹いてくる(運んでくる)ことになります。
 サンゴ礁でできた島でもない限り、陸地はみな内陸に入っていくと標高が上がって行きます。高い山ほど頂上付近の気温は低いです(この理由はまた別建てで聞いてください)。季節風の運んだ水蒸気は上空高いところに登っていかざるを得なくなると、急激に冷やされて水滴(雲)になり、そして降水をもたらします。
 なぜ、東部から南部だけなのかというところが質問の肝なのだとすれば・・・・
 高校の地理では習いますが、季節風は「中緯度では大陸の東岸に卓越する」ということです。中緯度というのは偏西風が吹いているあたりの緯度のことです。日本や中国は大陸東岸です。ヨーロッパは西岸です。障害物がなにもない大洋から吹いてくる偏西風をはじめに陸地で受け止める西岸には非常に強く偏西風が作用しますが、東岸に至るには山脈、山地、高原、大都市など地表付近には障害物があって地表に近いところは偏西風が非常に弱くなります。ですから季節風の影響の方が強く表れるわけです。西アジアはこれとは全く別の理由で、乾燥しているところが多くなり砂漠も広がります(この理由も聞きたければ別建てで聞いてください)。結果的に西アジアを除くアジア(東部から南部)は季節風による降水量が多いとなります。

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