✨ ベストアンサー ✨
農業は気候や地形、土壌等を知ると理解できます。知らない地形は地図帳で調べて、同時にどこが緑色(標高が低い平野部)なのか茶色(標高高い)なのか確認してくださいね。(写真に載せた地図は割と適当)
特に南アジアでポイントになるのは、降水量です。南アジアは、夏季に南西から水蒸気を多く含む季節風が吹きます。これが、多量の雨をもたらします。特にインドの南西部にある低い山脈と、北部の高いヒマラヤ山脈とぶつかる部分でぶつかると水蒸気を落とす(厳密には上昇気流が生じる)ので、写真青色の場所は雨が多くなります。
米は多雨を好むので、この多雨地域の分布と被ります。特に、ガンジス川流域は運搬され堆積した土砂が肥沃な土壌を形成するために、稲作が盛んです。ゆえに、ヒンドスタン平原からガンジス川に沿って分布するaが米です。
また、多雨を好み、かつ水はけのよい土壌を好む茶は、ヒマラヤ山脈の麓のアッサム地方やダージリン地方、またセイロン島に分布します。ゆえにdが茶です。
一方で中央部に広がるのは、デカン高原で、このあたり(c)では綿花が栽培されています。ゆえにcが綿花です。ここは低い山脈により水蒸気が少し減らされた後なので、多雨まではなりません。綿花は比較的乾燥を好みますし、このデカン高原は玄武岩が風化してできた土壌で(高校地理で習うが、レグールという)綿花栽培に向いています。
残りのbは、小麦です。高校で習いますが、そもそも中緯度(緯度30度付近)の地域は乾燥します。例えば、西アジアやアフリカのサハラ砂漠(北の中緯度)、オーストラリアやパタゴニア地方(南の中緯度)がその例です。インド南部や中国南部、東南アジアが乾燥していないのはモンスーンの影響を受けるからで、パキスタンとの国境付近、インダス川流域はその影響が少ないので乾燥しています。小麦は米より乾燥していても育つので、小麦栽培が(綿花と併せて)されています。
南アジアは農業を学ぶ際に、すごく基礎的な理論に忠実な分布をしているので、ただ「デカン高原が綿花」とロボットみたいに暗記するのではなく、こうやって気候や地形、土壌と照らし合わせて覚えていくことをおすすめします。そうすると、他の地域でも応用が効きます。
ありがとうございます😭