世界史
高校生

陳勝・呉広の乱と呉楚七国の乱でいつも混乱するんですけど、それぞれ起こった時代や経緯を教えて欲しいです!

回答

陳勝・呉広の乱
→前209年に秦末期に発生した、中国史上最初の農民反乱。これがきっかけとなり秦は滅亡します。

呉楚七国の乱
→前154年、前漢の時代に江南を中心とする7つの諸侯が起こした反乱。

秦では、始皇帝により大きな改革(貨幣・文字の統一、匈奴対策による長城築城など)があり、これが農民らを圧迫しました。そして、始皇帝の死後農民の陳勝や呉広という人が反乱を起こします。

前漢では、秦の失敗を反省して緩やかな改革を行います。それが郡国制です。郡国制は直轄地には郡県制、それ以外には封建制を取ります。封建制では中央の役人でなく、地方の有力な一族に権利を与えて統治を任せます。つまり、力をつけた他方の有力な一族が皇帝の権力を狙って裏切る可能性があります。
これを見越して前漢6代皇帝の景帝は地方の諸侯の土地を削減したりして、力を弱めようとしました。
そしたら反発がおきて、呉楚七国の乱が起こります。

この乱は武帝が鎮圧し、その後郡国制は廃止され郡県制にシフトします。→全体的に郡県制になったことで中央集権化が進んだと言えます。

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