その一つは、アジアとの貿易が拡大したことでした。中国、インド、日本などのアジア諸国は、生糸、綿花、茶、陶磁器などをヨーロッパに輸出し、その代わりに、アヘン、布地、硬貨などを輸入していました。これにより、ヨーロッパとアジアの経済が相互に影響しあい、グローバルな貿易の発展につながったとされています。
また、ヨーロッパ人はアジアや東洋文化に興味を持ち、知識の交換が盛んに行われるようになりました。18世紀には、東洋を舞台にした小説や伝記が数多く出版され、西洋では「東洋熱」と呼ばれる東洋文化に対する人々の関心が高まりました。
さらに、アジア諸国の発展に関心を持ち、植民地拡大のきっかけとなったとも考えられています。ヨーロッパ列強は、アジアでの勢力拡大や貿易の制圧を目指し、植民地支配を進めることとなりました。