全部挙げるとキリがないので、代表的なものだけ挙げました。ちなみに、順番は時系列順ではないです。
⓪ ルイ16世処刑
第一共和政樹立の直接的な要因なので、⓪として示しておきます。
① 1793年憲法制定
主権在民や労働の権利、社会保障などを盛り込んだ民主的な憲法でしたが、革命が自国に波及するのを恐れた周辺国がフランスを攻撃したため、実施する余裕がなくなり、そのまま第一共和政は終わってしまいました。
② 封建地代の無条件無償廃止
フランス革命の大きな目的である身分制度の打破のための方法として、貴族が農民から巻き上げる封建地代を無条件でそれに、一時金を支払う必要なく無償で廃止しました。
③ 公安委員会の設置
ロベスピエールは革命の執行機関として公安委員会を設置し、権力を集中させました。後にロベスピエールが恐怖政治を始めた時の中心となります。
④ 革命裁判所の設置
ロベスピエールは反革命思想を持つものや、逆に行き過ぎた革命思想(絶対的な平等、土地の均分)を謳うものを処罰する機関として革命裁判所を設置しました。
⑤ 徴兵制の実施
周辺国がルイ16世の処刑に反発するのを見越して、対外戦争に備えるために徴兵制を復活させました。結局、これが農民の反発を招き、ヴァンデーの反乱という農民反乱を引き起こすことになります。
⑥ 最高価格令
物価の高騰を防ぐために商品の価格に上限を定めましたが、これは商品を高く売りたい農民と商売をしているブルジョワジーの双方から反発をくらいました。
⑦ 革命歴の制定
従来の国王は王権神授説というキリスト教的な理論でその絶対的な権力を正当化していました。そのためロベスピエールは徹底的な反キリスト教政策をとります。その一環として、キリスト教会の定めていたグレゴリウス暦を廃止し、新たに革命暦という暦を制定しました。これは後にナポレオンが皇帝となった時に廃止されます。