たくさん色塗りしているところの赤い部分の説明が全てですね。
【関係代名詞が、be動詞を使った関係詞節中で補語になる場合】
ってわかりますか?
⓪she is not the woman[that she used to be].
関係代名詞は2文を1つにする役割があります。
この文の
①she is not the woman の部分を主節
②that she used to be を従属節とか関係詞節とか
って呼びます。
⓪の文は、①②の二つの文をくっ付けて一つにしているんです。
ただし①②の文は平等ではなく
一つにくっ付けた⓪の文でメインの内容(主節)になるのは、①の方。
②はあくまで①のthe womanを修飾する役割ですね。([②彼女がかつてそうだった]女性ではない)
だから②の部分は従属節と言います。
(主節①に対して、従属している)
②は、the womanを修飾するために、語順が入れ替わっているし、単語も置き換えられています。
もともとは
①she is not the woman
②' she used to be the woman
という文が想定されていました。
①彼女はその女性ではない
②' 彼女はかつてその女性だった
②'では、the womanが
(used to) be の補語になっていますよね。
この②' のthe womanを関係代名詞に置き換えて、
関係代名詞を文頭に出したのが、
②that she used to be です。
つまり
従属節②'のthe womanは、2文を1つに繋ぐために、関係代名詞に置き換えられているんです。
これは関係代名詞の仕組みの根本的なことなのですが、学生さんがこれをきちんと理解するのは難しいかもしれないですね。
ここまで理解した上で最初に戻って
【関係代名詞が、be動詞を使った関係詞節中で補語になる場合】
つまり
②' she used to be the womanは
be動詞使った文で、
補語the womanを関係代名詞に置き換えるわけですから
②that she used to be は
関係代名詞thatは、be動詞を使った関係詞節中で補語になっていますよね。
こういう場合はwhomは使えない。thatを使います。
追記すると
whomは「目的格」の関係代名詞ですから、
関係詞節内で、目的語にあたる名詞を関係代名詞に置き換えるときに使うんです。
補語と目的語は違うものだから、whomは使えないってことです。