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まず、問題文に、物体は静止していた、と書かれているから、上向きには動いていません。
解答では、摩擦力の向きはわからないので、とりあえず、静止摩擦力が上向きに働くと仮定して式をたててます。
で、計算した結果、(1)では上向きに静止摩擦力が働く、(2)では下向きに働くとわかった、という問題です。
解答とは若干異なる考え方
確かに、摩擦力は運動を妨げる向きに働きます。
だから、今回は物体は斜面上向きに引かれているから、斜面下向きに摩擦力が働きそう、と思ってしまいますよね。
でも、今回は物体は、斜面上向きにf[N]で引かれていますが、斜面下向きにも重力の分力(mgsinθもしくはmgcosθ)2.1[N]で引かれていますよね。
ということは、(1)では斜面上向きに1.1[N]で引かれて2.1[N]の力で斜面下向きに引かれていますよね。
ということは、これだけだと斜面下向きに動きますよね?
でも、今回は、物体は静止していたらしいです。
どういうことでしょうか?ポイントは、粗い斜面、ということです。
粗いということは、摩擦力が働きます。
で、静止していた、ということは、摩擦力のうち、動摩擦力ではなく静止摩擦力が働いているということです。
向きはどうですか?(1)では物体は摩擦力がないと斜面下向きに動くんですよね?
ということは、静止摩擦力は運動を妨げる向き、すなわち、斜面上向きに働きます。
というように、式を立てる前から、摩擦力の向きを予想することもできます。
同様に考えると、(2)では下向きに働く、ということは、予想できますよ。
解答では、向きを考えないで、とりあえず、どちらも上向きに働く、と仮定して式をたててます。
わからなければ質問してください。