回答

⑶のみとのことですが、大問内の他の小問は出題者の中では「つながり」がありますので、特に「これまでの小問(⑴~⑵)が問うこと」は重視したほうが良いでしょう。
正直なところ⑶の問題だけを示されると迷ってしまう問ではあります。3つ目のグラフがあれば簡単に判定できますが。
さて、解法のポイントですがそれは⑵の問うところです。一言で言うと「北部内陸と南部沿岸部の気候の違い」です。
臨海部は海に近いので、気温が高ければたくさんの水蒸気が空気中に含まれることになります。一方内陸部は海から離れているのでいくら暑くなっても湿気は低めで降水の頻度も降水量も少なくなります。
気温のことを言うと、内陸部は寒暖の差が大きくなり臨海部は寒暖の差が小さくなります。ここで気をつけたいテクニックとも言うべきことがあります。「暑い都市(ところ)」の場所と実際そこに行った時の風景を想像してみてください。国内でも海外でもいいですよ。どんな風景でしょう?ハワイですか?沖縄ですか?想像したのは、いずれにしても日差しの強い真夏の昼間の風景ではありませんか?地理の問題で気温の高いところを探す時は、そうではなくて冬の夜の風景を想像するのがポイントです。「どんなに寒くてもこの程度か」というのが気温の高いところを見つけるコツだと思ってください。グラフや表による出題だと1,2月と12月の気温でほかの都市と比較します。この問題では、夏の気温で比較してしまうと「い」の方が暖かいので「い」がウだと決めてしまうとアウトです。冬を見て「あ」がウかな?と目星をつけておき、夏と冬との気温の変化が大きい「い」はアだなと決定していきます。これは「あ」と「い」の降水量の多少という点でも矛盾がないことがわかります。ただ難しさは、イが内陸というほど内陸でない、臨海というほど臨海でないという位置にあるので、アとイを迷い、イとウを迷うという問いである点です。「⑵の問から、聞きたいのはそこなのね」ということが確信できますので⑶の問では極端な内陸と臨海であるアとウを選び、イを捨てる勇気につながります。

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