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書いていれば覚えるものではありますが、どれも反応には種類があります。
aは酸化マンガンⅣを触媒とする塩素酸カリウムの｢熱分解｣です。この反応は酸素の製法として知られていますから、その知識があれば右辺に酸素を括り出し、残りは各元素の係数合わせで反応式を書くことが出来ます。
次々見ていきましょう。
bは酸化剤である酸化マンガンⅣと還元剤である塩酸の酸化還元反応ですから、それぞれの半反応式から導くことが出来ます。
cは弱酸である硫化水素の塩である硫化鉄Ⅱに強酸である硫酸を加える弱酸遊離反応ですから、硫化鉄Ⅱの由来である硫化水素を右辺に括り出せば導けます。
dも同様、弱酸遊離反応であり、弱酸塩の由来である亜硫酸が遊離します(右辺に括り出せます)が、亜硫酸は即座にH2OとSO2に分解されることに注意しましょう。
eも同様弱酸遊離反応ですが、炭酸H2CO3が即座にH2OとCO2に分解されることに注意しましょう。(これは有名な二酸化炭素の製法なのでその事実からも説明可能ですね)
各化学反応は上のような分類ができます(これに加え、主に｢揮発性酸の追い出し｣などがありますが)。
今のところは化学反応式を書くだけに至りますが、大学受験等されるようでしたら、何百もの化学反応式を覚えなければならない上に、実験の際の加熱の要不要を聞かれたりします。その時にこのような分類の元に覚えることで、単純な記憶からではなく理論的に考えて化学反応式が書けるようになります。大変そうに見えて、覚える量は格段に減るのです。大学受験関係なく学校の定期テスト等で覚えなければならないようでしたら単純記憶でも間に合いますが。
多少専門的なお話をしているので、ご不明点等あればなんなりと。
詳しくありがとうございます😭