>①なぜmostの前にtheがついていないのですか?
画像の解説の②を読んでください。
iPhoneの内蔵辞書でmostを検索するとこの解説が読めます。
>②whose〜以降がwhose手前の理由になるという訳がしっくりきません。whose〜を訳すとき、そして〜と訳すのではないのでしょうか?
カンマつきの関係詞節を「そして〜」と訳すこと自体は別に間違いではありませんが、
なぜそうするのか、ということを考えてみましょう。
whoseに限らずカンマつきの関係詞は、
2文に分けて書くことができるものを、1文につなげているだけなのです。
分けた場合は今回の文の場合は、以下のようになりますよね。
①This dilemma is most acute for immigrant children.
②Their formative experience are taking place in a language and culture different from the ones they have previously experienced.
[文①。文②。]
というふうに2文がならんでいるとき
,andとかって言っているわけじゃなくて、
並んでいるだけですから
「そして」をつけて訳さなくてはいけないと決まっているわけでは、別にありませんよね。
カンマつきの関係詞節は、
この2文を、特別な意味などを加えずにただ1文にしただけです。
だから訳すときには、1文として訳しにくければ
2文に分けて訳しても良いのです。
つなげているだけで、分かれているときと意味は同じだからです。
ただ、こだわるならば、
カンマ+関係詞の方は、英文の見かけ上1文になるので、日本語訳も1文にしたいと考えるでしょう。
その場合は「文①そして文②」としておけば、
とりあえず無難な感じの日本語になるでしょう。
質問者さんが、どこかで習った
「whose〜を訳すとき、そして〜と訳す」
というのはこういうようなことなんです。
ただ、ここから先がポイントですが、
英語の文章で、
文①。文②。
という風に2つの文が並んでいるときに、この2文が、
「そして」で表される(並列?)ようなつながりに
常になっているとは限らないのです。
特にbecauseとかって書いてなくても
・前の文を理由を、後ろの文から読み取れる場合もある
・前の文の結果を、後ろ文で書いてある場合もある
・前の文→後ろの文 のように物事の順番で書いてある場合もある
・前の文"と"後ろの文 みたいに並列として読める場合もあります。
つながり方を明確に示さないと読み取れなさそうな場合は、接続詞とか、それに準ずる言葉がきます。
butとかneverthelessのように、逆接の関係は、
2文の間に何かないと読む側は困るでしょう。
他にもいっぱいあります
あるいは、なくてもわかるかもしれないけど、
あった方が良いかなっていう場合も、
こういう文と文のつながりを示す言葉が入ります。
これは
筆者がどこまで読者に配慮するか、それ次第です。
ただ、一般的な英文では
さっき・〜〜 って感じで箇条書きしたくらいのことは
特に接続詞などを挟まなくても読み取りができるだろってことなんです。
だから今回の場合は
①このジレンマは移民の子どもたちにとって最も深刻なものである。
②子ども達の成長過程での経験が、以前に経験したものとは異なる言語や文化において生じる。
という2文の内容には
①の背景にある理由を②で述べている
という関係が読み取れるから、
日本語訳はそれを明確にしてあげているだけのことです。
だから、もし和訳問題だとしたら、
「そして」でも無難な訳にはなるし
2文を分けて並べても良い
けども、それは2文の関係を読み取ろうとせずに
機械的に訳していることになります。
模範解答のように「それは〜ためである」とこの文を訳すというのは
この2文の関係をしっかり読み取れてますよ
というアピールにはなります。
ただし、つなぎ言葉を誤って、英文とは違ったつながり方になると、この2文を誤読していると採点者に受け取られてしまって、かえって減点になる
というリスクもあります。