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基本例題 55 剰余の定理利用による余りの問題 (1)
| (1) 多項式 P(x) をx-1で割ると余りは5,x-2で割ると余りは7となる。こ
=(x)
[ 近畿大]
のとき,P(x) をx-3x+2で割った余りを求めよ。+
(2) 多項式 P(x) をx-1で割ると4x-3余り, x2-4 で割ると3x+5余る。
のとき,P(x) を x2 +3x+2で割った余りを求めよ。
解答
指針 P(x) が具体的に与えられていないから,実際に割り算して余りを求めるわけにはいか
ない。このような場合, 割り算の等式 A = BQ+R を利用する。
特に,余り R の次数が割る式B の次数より低いことが重要なポイント!
2次式で割ったときの余りは1次式または定数であるから, R=ax+6 とおける。
条件から、このa,bの値を決定したい。 それには, 割り算の等式 A=BQ+R で,
B=0 となるxの値 (これを●とする)を考えて、P(●) の値を利用する。
CHART 割り算の問題
(1) P(x) をx23x+2 すなわち (x-1)(x-2) で割ったと
きの商をQ(x), 余りをax+bとすると,次の等式が成り
立つ。
基本等式 A=BQ+R
① R の次数に注意 2 B=0 を考える
P(x)=(x-1)(x-2)(x+ax+b
ゆえに a+b=5
ゆえに 2a+b=7
a=2, b=3
条件から P(1)=5
P(2)=7
①,②を連立して解くと
よって, 求める余りは
2x+3
(2) P(x)=x2+3x+2 すなわち (x+1)(x+2) で割ったと
きの商をQ(x), 余りをax+bとすると,次の等式が成り
立つ。
(1)
(2)
P(x)=(x+1)(x+2)Q(x)+ax+b
また, P(x) をx-1, x 24 すなわち (x+1)(x-1),
(x+2)(x-2)で割ったときの商をそれぞれ Qi(x), Q2(x)
とすると P(x)=(x+1)(x-1)Q(x) +4x-3 ......
P(x)=(x+2)(x-2)Qz(x)+3x+5
①から
P(-1)=-7 これと
② から
P(−2)=-1
③ ④ を連立して解くと α=-6,6=-13
・基本 54 重要 57
......
から-a+b=-7
これとから -2a+b=-1
2次式で割った余りは,
1次式または定数。
$()(0)
<B=(x-1)(x-2)
剰余定理。 また, ア
の両辺にx=1 を代入
するとP(1)=a+b
2次式で割った余りは,
1次式または定数。
<B=(x+1)(x+2)
<a b の値を決定する
ためには, P(-1),
P(−2) が必要。 そこ
で、①,②にそれぞれ
x=-1, x=-2 を代
(3)
④①
求める余りは -6x-13
練習 (1) 多項式 P(x) を x+2で割った余りが 3,x-3で割った余りが-1のとき、
② 55
P(x) を x2-x-6で割った余りを求めよ。
(2) 多項式 P(x) を x2+5x+4で割ると2x+4余り, x2+x-2で割ると
るという。このとき,P(x) を x2+6x+8で割った余りを
[(1) 立教大
ズーム
UP
多項
だが,
でき
まず,
割った
して
ak
割
に体に
体自
す
しま
と
(1)
この
から
お答えありがとうございます😭難しいです😢