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 古文の品詞分解が得意な方は大歓迎します。
 2021年度第1回全統共通テスト模試国語第3問(古文)の『源氏物語』について。
 問題文の第2段落・第2段落内1~2行目・全体6~7行目の『「ひとり住みは、 …(略)… こよなう心澄みぬべきわざなりけり」』の「かくて身を ~ わざなりけり」の品詞分解が自分ではできません。
 そこで、その文章の該当部分の品詞分解をしていただきたいと思っています。
 よろしくお願いします。

写真・出典:河合出版 2023共通テスト総合問題集 国語 本冊89ページ、別冊59~60ページより

第3問 次の文章は「源氏物語』「幻」巻の一節で、光源氏が最愛の妻である紫の上に先立たれて寂しく過ごしているところに、 息子である大将の君が見舞いに訪れた場面である。これを読んで、後の問い (問1~5)に答えよ。 (配点 50 ) くもま な はなたちばな (注2) ⑦さうざうしきに、十余日の月はなやかにさし出でたる雲間のめづら 五月雨はいとどながめ暮らし給ふよりほかのことなく、 しきに、大将の君、御前にさぶらひ給ふ。花 橘の月影にいときはやかに見ゆる、かをりも追ひ風なつかしければ、「千代を馴ら せる声もせなむ」と待たるるほどに、にはかに立ち出づるむら雲のけしきいとあやにくにて、いとおどろおどろしう降りくる 雨に添ひて、さと吹く風に灯籠も吹きまどはして空暗き心地するに、「窓を打つ声」など、めづらしからぬ古言をうち誦じ給へ ふるごと るからにや妹が垣根におとなはせまほしき御声なり。 をのこ 「ひとり住みは、ことに変はることなけれど、あやしうさうざうしくこそありけれ。深き山住みせむにも、かくて身を馴らは したらむは、こよなう心澄みぬべきわざなりけり」などのたまひて、「女房、ここにくだものなどまゐらせよ。男ども召さむも ことごとしきほどなり」などのたまふ。心にはただ空をながめ給ふ御気色の尽きせず心苦しければ、「かくのみ思し紛れずは、 (注6) 御行ひにも心澄まし給はむことかたくや」と、見たてまつり給ふ。「ほのかに見し御面影だに忘れがたしましてことわりぞ かし」と思ひ給へり。 (注5) おぼ 「昨日今日と思ひ給ふるほどに、御果てもやうやう近うなり侍りにけり。いかやうにか掟て思し召すらむ」と申し給へば、「何 ばかり世の常ならぬ事をかはものせむかの心ざしおかれたる極楽の曼陀羅など、 このたびなむ供養ずべき。経などもあまたあ (注8) まんだら りけるを、なにがし僧都、皆その心くはしく聞きおきたなれば、また加へてすべき事どもも、かの僧都の言はむに従ひてなむも (注9) のすべき」などのたまふ。「かやうの事、もとよりとりたてて思し掟てけるは、うしろやすきわざなれど、この世にはかりそ めの御契りなりけりと見え給ふには、形見といふばかり留め聞こえ給へる人だにものし給はぬこそ、口惜しう侍れ」と申し給へ ば、「それは、彼ならず命長き人々にも、さやうなる事のおほかた少なかりける、みづからの口惜しさにこそ。そこにこそは 第2回 たま (23) (注3) おき
中心に、さまざまな人々の恋愛や人生における 生活を背景に描かれている。 五十四帖から成る ほそれぞれ名前が付けられている。 主題に即し 捉えられる。 -「藤裏葉」) どの間に生まれた光源氏は、類まれな資質と美 幼い時に母を亡くした光源氏は、父である桐 の宮に亡き母の面影を重ね、思慕するようにな しつつ、それを紛らわすかのように多くの女 ついに藤壺と密通し、 男児をもうけ、その子 して成長する。その後、光源氏は政争に敗れ、 するという不遇時代を経るが、 藤壺との間に生ま =帝となり、その後見役として栄華を極める。 光源氏は、晩年、兄の朱雀院の要望を受け入 年若い女三の宮を妻として迎えたことで、最愛 上を嘆かせる。また、女三の宮と柏木との密通事 氏は、自身が若い頃に犯した罪を思い合わせて苦 失意の中で紫の上は亡くなり、光源氏は孤独の 温めていく。 君た 問題文は、第二部の「幻」の巻で、光源 たれて、悲しみに暮れながら過ごしている場面である。 なお、本文は、新日本古典文学大系 『源氏物語四』(岩波書店刊 柳井 滋・室伏信助・大朝雄二・鈴木日出男・藤井貞和・今西祐一郎校注)によっ たが、問題文として体裁を整えるために、表記を整え、脚注などを参考にし て改めた箇所がある。 【全文解釈】 五月雨が降る頃)はますます一日中もの思いに沈んで過ごしなさるより ほかのことはなく、(光源氏は)もの寂しいが、十日過ぎの月が明るく美し く出てきた雲の切れ間(の様子)がすばらしい時に、大将の君は、光源氏 の)御前に控え申し上げなさる。 橘の花が月の光にとても際立って見える、 (その香りも吹き寄せてくる風に乗って漂ってくるのが慕わしいので、 「(橘の花に)千年も変わることなく聞かせて) 馴れさせている(ほととぎ すの声もしてほしい」と思わず待ってしまう時に、急にわき立つ一群の雲 の様子はひどく間が悪くて、たいそう激しく降り出してくる雨に加えて、 さっと吹き付ける風に灯籠(火)も吹き乱して空が暗い感じがするので、 「窓を打つ声」などと、珍しくもない古詩を口ずさみなさっているにつけて も、折り折りだからであろうか、紫の上のいる所に響かせたいお声だ。 「独り住みは、特に変わることはないけれど、妙にもの寂しいものだった なあ。(出家して)深い山の暮らしをするような時にも、このようにして自 分馴れさせていたら、この上なく心がきっと澄むに違いないことであった 50
声に出す してほしいお声である。 特に変化することは 人生きていた。 よ」などと(光源氏は)おっしゃって、「女房よ、こちらに菓子などを差し 上げよ。従者たちを召し出すようなこともおおげさな時刻である」などと おっしゃる。(光源氏の胸の内では(亡き紫の上を偲んで 空をながめて ばかりいらっしゃるご様子が、この上なく気の毒なので、大将の君は)「こ のようにばかり気持ちが紛れなさらないならば、仏道のお勤めに専心なさる ようなこともむずかしいなあ」と、(思いつつ)拝見なさる。 「(自分がかつ てわずかに垣間見た(紫の上の)御面影でさえ忘れがたい。まして (紫の 上を最愛の妻としていた光源氏にとって紫の上の御面影は) 当然 (忘れがた いことだよ」と大将の君は)思い (光源氏の御前に座っていらっしゃ る。 (大将の君が)「(紫の上が亡くなったのは) 昨日か今日かと思っておりま すうちに、ご一周忌もだんだんと近くなってしまいました。 (ご一周忌の法 要は)どのように予定し考えていらっしゃるのだろうか」と(光源氏に)申 し上げなさると、光源氏は)「どれほどの一般的でないことをしようか、い や、するつもりはない。あの方(=紫の上)が発願し作っておきなさった極 楽の曼陀羅などは、今回供養するつもりだ。(紫の上の発願で写させた) 経 典などもたくさんあったが、何某の僧都が、皆その(紫の上の)意向を詳し く聞いておいたということなので、また(そのほかに) らないことの数々も、その なにがし しゃる。 (光源氏は)何事 かしくて、過ぎ去 でいると、つい心 のも、「自分たち ない声がするの ではなく、 亡き人を恋 (冥界からの と詠んで、ますま 歌)、 (この世と ほしい。(あ 【設問解説】 問1 語句の解 ⑦ さうざう
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