Senior High
現代文

現文テスト対策 檸檬

100

4407

0

うる

うる

ノートテキスト

ページ1:

◎第一段落(初め~二四四・上12)
語句の意味
【二四四 】
上2 焦燥=いらだち、焦ること。
上5 結果した=「結果として生じる」の意。
感・焦燥感などの自覚症状を伴う。他覚的所
見に乏 しい。
上不意=思いがけないこと。突然。
上5 神経衰弱=神経系の疲労による刺激性衰弱 上いたたまらない=その場にじっとしていられな
疾患のこと。不眠・頭痛・めまい・疲労感・脱力
い。いたたまれない。
えたいの知れない不吉な塊
りだす
き
《生活》... (学業放擲)・毎日酒を飲む?
《経済》…の背を焼くような借金額の借金
《身体》…②麻栽カタル(死に至る病)
《精神》…③神経
私はあらゆる点で辛い
熊にある
「えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧
えつけいていた」(上)について、
どうして「私」は「圧えつけられることに
なったと考えられるか。 その主な要因を本文
から推測して答えよ。
生活や雇用、身体精神画などのあら
ゆる点で「私」は辛い状態にあったから
背を焼くような借金、身体では尖カタル、
精神では神経衰弱でこれらが要因とな
「魂」を出現させ、伝えつけられるようになた
②「えたいの知れない不吉な塊」によって、「私」
の心理 行動がどのように変化していっ
たのか本文に即して説明せよ。
私を喜ばせたとんな美しい音楽もとん
美しい詩の一節も辛抱がらなくなった。
b芸機を聴かせてもらいにいっても初の を
続ける。
小節で不意に立ち上がってしまいたく
なり、何かがいたたまらずさせる。浮浪し
「私」の心を圧迫
悪
いたたまれずに、
不
元不
せ
街から街へ浮浪し続ける
→一九二〇年代「京都」=私の心象風景
③「えたいの知れない不吉な塊」は「私」のど
のような気分に言い換えられているか。
焦 や
悪
どうしてそれは「不吉」なものとして捉えら
れたのか。説明せよ。
えたいの知れないものに心を伝えつけられ、
不安をもたらしたから。
私の身によくない変化をもたらすものばかり
だから。
「始終私は街から街を浮浪し続けていた」(上
2) とあるが、それはなぜか。 本文中の言葉を
用いて三十字以内で説明せよ。
か
いつ吉
たけな
ら
た塊
何が
か
心
ら
を圧
が
さ私圧

ページ2:

◎第二段落(二四四・上13~二四六・上14)
語句の意味
【二四四】
【二四五】
を起こさせる。
上 133 みすぼらしい=粗末で、いかにも見劣りがす 下6 享楽=快楽にふけり楽しむこと。
るさま。 (相)だ。貧弱だ。
下2 よそよそしい=態度が(他人行偽)で親しみ
を示さないさま。
下4 むさくるしい=散らかっていてだらしがないさ。
まきたならしい。むさい。
下122錯覚=事実とは違うのに、本当にそうである
と思い込むこと。思い違い。
2 清浄=清らかで汚れのないこと。 しょうじょう。
上4 願わくは=できることならどうか。
上8 二重写し=ある画面の上に他の画面が重なっ
浮かび出し、次第に鮮明になる
につれて元の画面が消えるもの。
オーバーラップ。
下9 おちぶれる=身分や生活状態が下がってみじ
めになる。零落する。
下10詩美=詩の美しさ。詩のような美しさ。
【二四六 】
上3 媚びる=相手の歓心を買っためになまろか
態度をする。
上6 丸善=創業明治2年(1869)。 横浜で輸入商
社として始まる。西洋の文化・文物
を輸入し、明治の知識人にとっては
不可欠な場所。西洋近代を象徴する
知的文化空間であり、日本の学術研
究の発展に重要な役割を担ってきた。
本作の舞台となったのは明治五年開
設の京都丸善である。
下2 心をそそる=刺激を与えて、ある感情・行動
上7典雅=正しく上品なこと。
◎その頃の「私」と以前の「私」
「私」の眼がとらえていく風景
①えたいの知れない木
心を圧つけられて
いた頃
〈その頃〉 ②みすぼらしく
入しい
廃墟・素朴・懐古趣味
・壊れかかった街(通り)
・安っぽい色合いの花火
【第一段落】
いたたまれずに、
街から街へ浮浪し続ける
びいどろ、おはじき、南京玉(子供が遊ぶ物)
→一九二〇年代「京都」=私の心象風景
③親しさ
← 手が(⑤<)もの
二銭・三銭ぐらい
むしば
1
がほん
生活がまだ蝕まれる以前〉
「丸善」に並ぶ舶来品・画本
II
近代西洋文化の薫る贅沢品
・オードコロン、オードキニン
「長崎」や「仙台」 《
》による現実認識
・香水瓶、煙管
※現実世界を転倒・改変・逃避
・小刀、石鹸、煙草
← 手が(⑥届かない)もの

ページ3:

よそよそしいのは
表通り!!
田「みすぼらしくて美しいもの」(二四四・上13)
について、
ひかれるようになった理由を説明せよ。
なぜだかわからない
②具体的にどんなことを楽しんでいるのか。
現実を忘れ、自分の思うままの世界を
想像すること
不吉な端に心を伝えつけられていたその頃(私自身の今存在している現実感覚を無くし、仙台や
の私にとって、素朴な美は心を慰めてく
長崎に自分がいることを想像する
「私はまたあの花火というやつが好きになった。
4るものたったから。
こと)
花火そのものは第二段として」(二四五・上10)
とあるが、
②「みすぼらしくて美しいもの」として適当でない
ものを選べ。
①なぜ「私」は花火が好きになったのか
。
ア「私」をびっくりさせるように咲いている向日
葵やカンナの花 。
みすぼらし
て
ものが好きで、安・ぽい絵の具
で深ら中、さまざまな縞模様を持っ花火の東
は私の心をそそたから。
よそよそしいがどこか親しみを感じさせる趣
のある裏通り。
V
みすぼらしくて美しいものを表しているから。
。
と。
ウ 安っぽい絵の具で塗られ、さまざまな縞模様 ②なぜそれは「第二段」なのか
を持つ花火の束。
二の次
土塀が崩れていたり家並みが傾きかかってい
たりする裏通り。
「咲いていたりする」(二四四・下9)の次に省略
されている語句を補え。
裏通り
街の裏通りが好きであっ
あった。
「私」が「錯覚を起こそうと努める」(二四四・
下12)について、その理由に当たる一文を本
文中から抜き出し、初めと終わりの五字で示せ。
4
でき
~
たか
TIT
「それからそれへ想像の絵の具を塗りつけてゆ
く」(二四五・上6)とはどういうことか。
私の錯覚と壊れかかった街と二重写
しにすること。
壊れかかった街立のそこかしこに次々と自分の
抱く色彩的なイメージを重ね合わせていくこ
「その中に現実の私自身を見失うのを楽しんだ」
(二四五・上8) について、
①「その中」の「その」とは何をさしているのか。
錯覚と壊れかた街との二重写し
°
約
か
と
か
花メそのもの!空に浮かぶ花火
その頃の私は花火の豪華な美しさをよそよそしいもの
と捉えていたから。
びいどろ
「それをなめてみるのが…享楽だった」(二四
五・下5) 理由を本文中の語句を用いて四十五
字以内で説明せよ。
To 5
V
ら
な
9
甘
アンテナ
や
8 「無気力な私の触覚むしろ媚びてくるもの」
(二四六・上3)について、
①「触覚」とは何という比喩で何をたとえたもの
角
隠喩性感覚
②「私の触期に媚びてくるもの」とは何という比
喩で何を意味しているか。 X喻擬人法
|-
F
X自身を慰めるための贅沢で美しいもの
物の方から無気力な私の感性に働きかけてく
ものの意。
比喩の直喩 ②隠喩 ③擬人法
「このような」「そのようななぐ
「てみたいな」 使わない
人じゃないっそ
人にみたて

ページ4:

◎第三段落(二四六・上15~二四八・上6)
◎第四段落 (二四八・上7~二四九・上55)
語句の意味
【二四六 】
【二四八】
上5 興がらせる=面白がらせる。
上7 いつになく=いつもと違っているさま。
上目いったい=
下顆=丸いもの。つぶ。丸いものを数える語。
下55旬やか=つややかで美しいさま。よい香りがす
上17空虚=物事の内容や心の内部がからっぽてお
なしいこと。
下8 露骨=感情・欲
望・意図などを隠さずに表し
だすさま。あらわであること。
下9勾配=傾斜。
【二四七】
るさま。
下2 廂=日光・雨などを防ぐため、建物の窓・出
【二四九】
ロ縁側などの上に張り出した片流れの
小 屋 根。
下7驟雨=急に降り出し、間もなく止んでしまう
雨。(にわか雨)
下7 絢爛=きらびやかに輝いて美しいこと。
◎ <第三段落> 寺町通りの果物屋の美しさ
「ある朝」
上5 誇りかな=誇らしいさま。「誇らかな」の古語。
上あぐむ=物事をしとげられないで嫌になる。
上13諧謔=おもしろい気の利いた言葉。(-7)
上144 何がさて何がさておき。他のことはひとま
ずおいておくことにして。
「私」の美的基準に適った理想の場所
友人の下宿を転々とする孤独な生活 → 追い立てられるように街をさまよう
7
一軒の果物屋で足を止める=この上ない美の象徴
こちらにも風
都市の
決して立派な店ではなかった
④みすぼらしくはないまでも
ただ当たり前の八百屋
24882~3上
→ 果物屋固有の美・・・ 電燈の光と夜の闇の
コントラスト
電灯がきりきり目の中へて
◎〈第四段落〉〈檸檬との遭遇>
《檸檬》を購入した「その日」
"
擬人法・喩・光のまわしい様子を例える
-「私」の心を圧していた《不吉な塊》からの解放へ
焦燥・嫌悪
瞬間的に「私」の《②百うつを解消する…「③逆説的な本当であった」
握っているから身内に浸み透ってゆくようない冷たさ
○冷覚… ④ たとえようもなくよかった
〇嗅覚… ⑤ かな空気 身内に元気が目覚める《1》と《⑧幸福》に満たされる
○触覚…⑥すべての毛いもの美しいものの重量感

ページ5:

生方に蝕まれる
2500檸檬を描いたした
P249下10~P25015
日
「私の心を満たしていた………憂鬱が立てこめて
くる」(二四九・下5)について述べたものとして、
適当なものを選べ
「ガチャガチャした色の諧調」(二五〇・下4) と
は何を指しているか答えよ。
積み上げた画本
落とし穴
京都の街から街を歩き回ったために疲労がた
本の色彩を様々な色が雑然と入り混ぜるように
まり、その結果このような陥穽に陥った。 書 積み上げた状態で調和がとれた様子
檸檬の存在を一時的に忘れ、丸善を重苦しい
場所にすぎないと思う心が蘇ってきた。
私はえたいの知れない不吉な塊に始終圧迫さ
れており、幸福自体が錯覚であった。
今はひかれてない
丸善にある典雅な品に惹かれているが、経済
的な問題から手を出せないことを思い出した。
書いてない
2「なんという呪われたことだ」(二五〇・上4)と
あるが、どうのような状態を指してこのように言っ
たのか。本文中の語句を用いて四十五字以内で説
明せよ。
=
「カーンと冴えかえっていた」(二五〇・下6)に
ついて、「カーン」という擬態語はどんな状態を示
していると考えられるか。
檸檬に焦点があたり檸檬の色しか見えな
という状態
緊張している様子
「第二のアイディア」(二五〇・下9)について
これは具体的に何を示しているのか、本文中か
抜き出せ。
私は何食わぬ顔
好
大好きだ
だ
それをそのままにし、
をして外へ出る。
CEL
5
+
コート
の
四
い
いつじた?
難で
難さ
おか
たの
た
"
ため
本を引きだしては置いてしまう動作を繰り返
V
②「第一のアイディア」とはどのようなものだった
のか説明せよ。
積み上げた本の順に押檬を添える
すうちに疲安感や優勢な感情にとらえられた状(色彩をゴチャゴチャに)
態。
「あまりに尋常な周囲を見回すときのあの変に
そぐわない気持ち」(二五〇・上8)とは、具体的
にどんな気持ちか説明せよ。
空想的・想像的な世界に浸っていた感
覚が急に現実世界に引き戻された時に
生じる心理的な差
「私はこの想像を熱心に追求した」(二五一・上
3)について述べた次の文章のA~Dに入る適当
な語句を本文中から抜き出せ。
自身を (A)させた第二のアイディア、 (B)な
丸善が檸檬爆弾で (C) になることを、(D)を
吹き飛ばす意味で熱心に追求した。
「軽やかな興奮が帰ってきた」(二五〇上14)
のはなぜなのか。その理由を説明せよ。
ぎょっと
気詰まり
たいてい
檸檬を思いだしたことで想像が
広がりアイディアを思いついたから。
の存在を思い出すとともに
末端散塵れ害〃美術の
樫樽を使た第一のアイデアを思いついたから

ページ6:

◎第五段落(二四九・上 16〜二五〇・上10)
◎第六段落 (二五〇上目〜終わり)
語句
の意味
【二四九】
下12克明=
【二五〇 】
上9尋常
下4 諧調=よく調和のとれた音・色彩などの様子。
下9 奇妙=風変わりで不思議な様子。
下16 悪漢=悪事をする男。(悪)
【二五一】
上17/奇怪=常識では考えられないほど変わってい
あやしいこと。
上5 奇体=普通とは変わっていて、奇妙な感じを
与えること。
上8 目をさらす=全体をくまなく見る
◎〈第五段落> 「丸善」 への入店
「私」の心は再び《倦怠感》に苛まれていく
以前、あれぽど「私」の心をひきつけた西洋絵画の画本
↓
今は《夏》と《2》でしかない
◎ <第六段落> 《檸檬》という想像爆弾
既成の価値破壊と事後再生への飛躍
(夜み上げた画本)
①第一のアイディア→③本の色彩とゴモゴに積み上げて、頂に檸檬を
緊張と調和 = 美としての「檸檬」
②第ニのアイディア→④梅をそのままにしておいて丸善を出る
微笑 = 武器としての「檸檬」
⑤爆弾を仕掛けれ舌を破壊
・・・この想像を熱心に追求する「私」
桴桴
→西洋的な文化秩序の否定
||
「⑥奇怪な悪」に変貌
→自己を抑圧していたものからの飛躍
↓
そして「私」は京極を下がっていく...

ページ7:

生方が蝕まれる
04
P249下10~25015
おも
P25001檸檬を使いだした
明せよ。
HOTLO
1頃
「私の心を満たしていた………憂鬱が立てこめて
くる」(二四九・下5)について述べたものとして、
適当なものを選べ。
落とし穴
「ガチャガチャした色の諧調」(二五〇・下4)と
は何を指しているか答えよ。
積み上げた画本
ア京都の街から街を歩き回ったために疲労がた 本の色彩を様々な色が雑然と入り混ぜるように
まり、その結果このような陥穽に陥った。書いて積み上げた状態で調和がとれた様子
檸檬の存在を一時的に忘れ、丸善を重苦しい
場所にすぎないと思う心が蘇ってきた。
私はえたいの知れない不吉な塊に始終圧迫さ
れており、幸福自体が錯覚であった。
今はひかれてない
丸善にある典雅な品に惹かれているが、経済
的な問題から手を出せないことを思い出した。
いてない
x
「なんという呪われたことだ」(二五〇・上4)と
あるが、どうのような状態を指してこのように言っ
たのか。本文中の語句を用いて四十五字以内で説
大
⑥「カーンと冴えかえっていた」(二五〇・下6)に
ついて、「カーン」という擬態語はどんな状態を示
していると考えられるか。
癖に焦点があたり、檸檬の色しか見えな
いという状態
緊張している様子
「第二のアイディア」(二五〇・下9)について
①これは具体的に何を示しているのか、本文中か
ら抜き出せ。
それをそのままにしておいて私は、何食わぬ顔
をして外へ出る。
大好きだ
ま難で3日
さな
たい
たのお
7か
し
の
難さ ため
買う色
そ の堪え
②「第一のアイディア」とはどのようなものだった
のか説明せよ。
い
積み上げた西本の順に檸檬を添える
本を引きだしては置いてしまう動作を繰り返
すうちに液
V
いつし
「あまりに尋常な周囲を見回すときのあの変に
そぐわない気持ち」(二五〇・上8) とは、具体的
にどんな気持ちか説明せよ。
や夏楽な感情にとらえられた水(色彩をゴチャゴチャに)
態。
空想的・想像的な世界に浸っていた感
質が急に現実世界に引き戻された時に
生じる心理的な差
「軽やかな興奮が帰ってきた」(二五〇1)
のはなぜなのか。その理由を説明せよ。
檸檬を思いだしたことで想像が
広がりアイディアを思いついたから。
忘れていた檸檬の存在を思い出すとともに
樫樽を使た第一のアイデアを思いついたから
「私はこの想像を熱心に追求した」(二五一・上
3)について述べた次の文章のA~Dに入る適当
な語句を本文中から抜き出せ。
自身を(A)させた第二のアイディア、 (B)な
丸善が檸檬爆弾で (C) になることを、 (D)を
吹き飛ばす意味で熱心に追求した。
ぎょっと
気詰まり
末端散塵 丸善が美術の細
高久

Comment

No comments yet